世界で1番のヘタウマな桑田佳祐を西城秀樹が歌うとどうなるか?【サザンオールスターズ『いとしのエリー』~BIG GAME’79より~】

桑田くんって、カヴァーするにあたっては、キッスよりもフレディよりもプレスリーよりも難しいのですよ。あの桑田節に引きずられずに、秀樹は歌いきることができるのでしょうか~?

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サザンオールスターズ

サザンオールスターズ『いとしのエリー』

桑田佳祐はサザンオールスターズ (Southern All Stars) のヴォーカルを務める。

サザンオールスターズは、1978年6月25日にシングル『勝手にシンドバッド』で勝手にデビューし、一躍メジャーへと踊り出た。

『いとしのエリー』は1979年3月25日にリリースされた3作目のシングルで、「おいおい、桑田はバラードも歌えるのか!」と世間に衝撃を与えた。

秀樹とは同学年でもあり、ともにロッカーであるというよしみから親交が厚い

強敵 桑田節

秀樹と桑田くん

全てがセンセーショナルだったサザン。

まずは歌詞が、「砂混じりの茅ヶ崎」って、どこやねん?
…… というように、湘南に存在しながら影が薄く、それでありながら強烈な土着文化を形成する桑田の出身地「茅ヶ崎」を、一気に全国区に押し上げたのが『勝手にシンドバッド』。

掘っても掘っても砂しか出て来ないという全市が海岸状態である「茅ヶ崎市」を「砂混じりの」と表現する等、茅ヶ崎特有の「ものの言い方」を歌詞に載せた。

「自転車」のことを「チャリンコ」「チャリ」と言い出したのも、桑田の出身中学である茅ヶ崎第一中学校の生徒たちが、文化祭で自転車をチャリンコと言って売り出した(← もちろん校則違反 @( ;∀;)@)が起源だと言われている。← 都市伝説

強敵 桑田節2

桑田くんを肩車する秀樹

さて、秀樹と同じく、めっちゃ洋楽好きであった桑田くんは、いち音いち音に母音が付き、活舌良く発音するのが好ましいとされている日本語を、英語っぽく発音したのである。← これには驚いたね~

子音や母音が入り混じり、抑揚に富みながら流れるように発音する英語。
英語っぽく歌うと当然歌詞は聞き取り辛いが、メロディアスに聞こえ、何と言っても洋楽チックなカッコよさがあったのだよ~

出生地茅ヶ崎と同様に、独特過ぎる桑田くんの歌唱は、よって、うまいのか下手なのか判別不能状態。
いわゆるヘタウマなのである。

なによりも困るのが、桑田くん自作の楽曲をカヴァーしようとすると、どうしても癖のある桑田節に引きずられ、自分の歌唱ができなくなってしまう点である。
この1番の被害者が、中村雅俊『恋人も濡れる街角』であった、と言える。

さて秀樹は、桑田節に巻き込まれずに歌唱できるのかな?

『いとしのエリー』の全歌詞はこちら ↓ です @(*^_^*)@

つられる訳ないじゃん ← 喧嘩は売っていませんから~@( ;∀;)@

【コーラス】
Woo you should go back. You don’t have to say. Ain’t nobody to understand.
(う~ん、戻った方がいいよ。何も言わずに。2人のことは誰にも分りっこないよ?)

泣ーかーした事もある 冷たーくしてもーなお
よりそーう気持ちーがあーればいいーのさ
おーれにしてみりゃ こーれで
さーい後のlady
エリー my love so
sweet

う~む、バラードなのでウィスパーボイス (=ささやくような歌唱のこと) で歌い出す秀樹の低音が、この上なく優しいのだ。

もちろん英語風の抑揚なんて付けないよ @(;・∀・)@
秀樹が自身を「癖のある歌い方(笑)」と公言しているように、秀樹歌唱というものがかなり早い段階で確立しちゃっているからね~
しかもそれは、秀樹らしさを全開にしながら決して異端を感じさせない、王道の歌唱力でもある。

おーれにしてみりゃ」での「みりゃ」の縮め方が「茅ヶ崎のもの言い」なんだよね。

さーい後のlady」の「さー」で自然に声がひっくり返っちゃうのが、秀樹と桑田くんの共通点か。
お2人とも、声がひっくり返り易いという特性を生かして (=泣き節)、歌詞に味わいを持たせている。

ところが秀樹、「エリー my love so sweet」の「sweet」では、張りのある細い声をつややかに長く引っ張る「絹糸歌唱」を出現させるのだ。
ミュージカル『我が青春の北壁』で手に入れた超絶歌うま歌唱だ。← 残念、桑田くんにはできません~ @(//_//)@ ← 叱って💦

秀樹の「絹糸歌唱」について書いてあるのはこちら ↓ です~ @(*^_^*)@

サビはロッカーの意地

いやいやいやいや、桑田くんも絶賛大好きですよ~ @(//∀//)@ ← 炎上逃れ

サビ、に行きましょっかっ
サビでどんだけ聴衆の気持ちを鷲掴みにするか?は、ロッカーとしての意地の見せどころでしょー

2番を歌い終えてからの、ラストの(サビ →) 大サビを聞いてみよう。

【大サビ】
笑ってもっとベイビー 無邪気にオンマイマインド
映ってもっとベイビーーー すーてきにイニューユアサイト

もうね、13回の「ローラ」を全てたがえて歌う秀樹だからね。
リフレイン歌唱への強さ。
リフレインの歌い分け、リフレイン毎に味付けを違えることには、圧倒的な力があるよね~

サビから、リフレインである大サビに突入するや、ぐぐぐっとギアを上げて、「ベイビーーー すーてきにイニューユアサイト」全てにシャウトを掛けるのが秀樹なのよ~
しかもメロディの節回しをサビとは変えて来た!

泣かせ文句のーそーの後じゃ エェリー マァイラヴソスウィー ベイビ
エェリー マイラヴ ソォォォスウィィィィ

もうここに至っては全てが情熱の嵐なんだけど、「エェ」「ソォォォ」で思いっきり声を裏返して熱情をぶちまける!

最後のリフレイン

エ・リー マイラヴ ←…で一旦熱を静めてからの…… ←うまいっ@(T-T)@
エ・リィィィィィィ

」ではもちろん思いっきり声を潰して、「リィィィィィィ」で最大級の強烈なビブラートと歌い上げ

ベイビ シュドゥドゥドゥドゥ ウ…ァ…

情熱に任せたスキャットまで入れて歌い終えるのだ~。まいったか〜! ← どなた様に申し上げてる@(;∀;)@?

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秀樹と桑田佳祐

桑田佳祐(西城秀樹『情熱の嵐』オンエアの後)

いやあ…あの…分かんなかったんだけど、昔は。

だけど、(西城秀樹は) 素晴らしいボーカリストでね。

この人は何か、ロック…ロックっていうか、バンドを作っていて、僕らと一緒に同じ時期にデビューしたとしたら勝てなかっただろうし、この人に対してコンプレックスを感じたんだろうなって、今聴いてても思いますけど…。

西城秀樹さん… ♫ ハウスバーモントカレーだよ ♪って言うからね!

ええ、私、バーモントカレーでずっと育ったんですよ。

うちのおふくろ、林檎と蜂蜜、なぜかうちのおふくろ、よしゃあいいのに醤油とかウスターソースとか入れやがって、入れなくていいんだよ、今思うと(笑)!

2023年2月4日(土) TOKYO FM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』より引用

桑田くんが深夜のラジオ番組で、照れながら伝える秀樹へのリスペクトは、非常に心を打つ。

本物が本物を讃える率直な言葉は、私たちに素直な感動を呼び起こす。

♪アー ユーシュッドゴーバック …♪ …というところで、さあ、聞こえて参りました。行きましょう。西城秀樹で『いとしのエリー』です。どうぞっ!

’79のサザンオールスターズで『いとしのエリー』です。こちらも涙もの〜。どうぞ!

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