【西城秀樹デビュー曲「恋する季節」】明日までは待てはしない・さ・秀樹を

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ワイルドな17歳

高田馬場駅までのキャンペーン風景

1972年3月25日「ワイルドな17歳」のキャッチフレーズを引っさげ、我らが西城秀樹がいよいよデビューした。← デビューしてくれてありがとうっ

作曲は筒美京平、作詞は麻生たかし。作詞の麻生たかしは、のちの「たかたかし」である。

たかたかしは、ビクターのRCA部門(現:ソニー・ミュージックレーベルズ アリオラジャパン)のディレクターから、
「広島の沢田研二と呼ばれている子をウチからデビューさせるから、詞を書いてよ」と言われたそうだ。

そうしてデビュー前に対面した秀樹の「格好いい、オーラがある」という印象から作詞したのが本曲であったという。← 赤線部分、次のテストに出しますから~ @(‘ω’)@ ウキッ!

181cmのアイドル

日本人離れしたスタイル

さてさて、早速デビュー曲を見て行きましょうねっ!← はしゃぎっ @(*’ω’*)@

以下に「恋する季節」の歌詞のリンクを貼っておきますね。
全歌詞は ↓ ここからみられます @(*’ω’*)@ ← 親切猿

【イントロ】
トゥルー―(ヴァイオリンの合奏で冒頭はトリル《ある音と、それより二度高い音とを、かわるがわる早く演奏すること》)
タタタタタタタタ(同じくヴァイオリン合奏、スタッカート《 一音一音を切り離して短く演奏すること》で、上行音階《音が上に行くときによく使われる音階のこと》を演奏しています。+ 装飾的な鉄琴音も混ざっています。)← 分析、細か過ぎね @( ;∀;)@ ?
パーパパッパ・パパッパー・パーパ パパッパー(トランペット)

このイントロがくっきりとしていて良い。
そうして歌詞のポイントは何といってもシンプルなリフレインだ。

【1番Aメロ】
「(ン)君と君とふ・たり 瞳を伏せな・がら
強く強く・熱いこころ・を か・んじるー

【2番Aメロ】
「(ン)青い青いき・りに ふたりは濡れな・がら
肩と肩を・そっと触れ合・い 見・つめるー

『君』 『強く』 『青い』 『肩』 
それぞれ1回で意味は通じるんだけどさ、この青春のキーワード達をリフレインするところが初々しくていいんだよね!
更に当時のアイドルに欠かせない『ぶつぎれ歌唱』← なんなの~?拙く愛らしく聞こえるから~?どうなの?たかたかし← ご本人もリフレインとは!

……という訳で、秀樹のダイナミックなビブラートはまだ封印されているという訳だ。

悔しいエピソード

芸能人水泳大会 初登場!

 さてこのデビュー曲「恋する季節」には強烈なエピソードがある。

まずはデビュー曲を頂いた秀樹、

嬉しくて楽譜を神棚に捧げ、それこそ一日中歌っていた。
部屋の中より響きが良いので、マンションの階段で大声で歌っていたら、
あちこちの部屋のドアが開き「バカヤロー、飯がまずくなる!」と怒鳴られた。
仕方なく、屋上で練習を繰り返したが、響かないからつい大声になる。
気がつくと、喉から血が出ていた。でも、メロディは最高だったし、
ヒットすることを祈りながら毎日歌い続けた。

「TAP the SONG」より引用

それなのにっ!

元カーナビーツでドラム兼ボーカルを担当していたアイ高野から
「(「恋する季節」は)僕達に来た楽曲で没になったものだよ。」なんて言われちゃって、
その証拠に

【サビの最後のフレーズ】
つぼみなーらやわらかーく・抱・き・しめよう パパパパ―・パパッパー ← 下リンクYouTubeでは51秒頃に出て来ます。

 パパパパ―・パパッパー 』部分はホーンセクション(トランペット・サックス・トロンボーンで構成されるアンサンブル形態のこと)でメロディを奏でるのだが、
このメロディが、カーナビーツのヒット曲「好きさ好きさ好きさ」中に出て来るメロディと一緒なのだ。

つまり元々はアイ高野が歌うことを想定して、アイ高野のファン達へのサービスを込めて作られた曲だったのである。

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若秀樹

昭和な秀樹部屋

 このデビュー曲から秀樹が覚醒する「情熱の嵐」までの期間を私は、『若秀樹期間』と名付けている。
この期間は、秀樹が自らの位置付けを確立できないまま、アイドルとして歌唱しようとしていた時期でもある。

外見も見るからに清潔な高校生。多毛で知られる秀樹 ← えっ?どの部分が @(//_//)@? なのに、髪型もペタンコと撫で付けられているような……。

しかし、このデビュー直後の秀樹が見せた、忘れられない衝撃的な歌唱シーンがあるのだ。
日劇ウェスタンカーニバル(にちげきウェスタンカーニバル。日本劇場で開催されていた音楽フェスティバルのこと。)出演用の練習をしているのだが ……。

なんと若秀樹は、リトル・リチャードの「GOOD GOLLY, MISMOLLYを歌っているのだ。

ちょっとちょっとぉ?こちらの曲でデビューさせたらどうなの?……と思わせるような自然体の秀樹がいる。

「GOOD GOLLY, MISMOLLY」での秀樹は、曲間ににっこりアイドル笑いをするでもなく、洋楽に合わせて本能で動き、シャウトする。
めちゃくちゃに「ワイルドでかっこいい17歳」なのだ。

洋楽と秀樹

お兄さんと一緒に


付け焼刃ではない @(-_-)@
幼少期から洋楽に馴染み、
ジャズスクールに通って、エレキギター、ベース、ドラムの演奏を覚え、
小学4年生の時に長兄とバンド「ベガーズ(beggars)」を結成。
更に中学2年時には「ベガーズ」からメンバーを入れ替え「ジプシー」を結成。このバンドでリードボーカルとなっている。
高校一年で、R&B喫茶「パンチ」のレギュラーバンドになり、店で歌唱していたのだ。

秀樹もまた早熟の大天才さ~

つまり、与えられたデビュー曲も良くて、当の秀樹も大喜びしていたのだけれど、
デビュー曲以前に、既に(ロック)歌手「西城秀樹」は存在していたという訳だ。← このパラドックスこそが秀樹の真骨頂なのですわ @(//-//)@ ジーン!

一方で、一生懸命にアイドルとして歌おうとしている秀樹もいいですよね♡

それではお聞きください。西城秀樹デビュー曲「恋する季節」です

★『恋する季節』『恋の約束』『チャンスは一度』と3曲全部聴こう~ @(//∀//)@ ウヒョヒョッ↓

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