世界で1番青春をつかんだ【西城秀樹「愛の十字架」】

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「ライ麦畑でつかまえて」

映画「ライ麦畑でつかまえて」

今なお若者の心を捉える「The Catcher in the Rye」(原題)
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」っていう本を知っているかい?

ある時大学の教授がこんなことを言うんだよ。
「『ライ麦畑でつかまえて』は10代で読まないと分からないですよ。10代を過ぎてしまったらもう、あの本は分からなくなってしまうのです。」ってさ。

私はその時20歳になってしまっていたから『ライ麦 〜 』は読まずに過ごして未だに読んでいない。← @(//_//)@ 今なんかもうどんだけ大台なんだよぉぉぉ ← 何に向かって当たり散らしているの〜w?

実は西城秀樹も、『10代でなければ歌えない歌、10代だったからこそ相手にその心情が痛い位にビシビシ伝わる歌』を歌い上げた歌手だ。

今回はその中の1曲である『愛の十字架』について語ろう。

全身全霊の愛の歌

「愛の十字架」新曲発表会

さて、西城秀樹は、
1973年9月5日(秀樹18歳)にリリースされた6枚目のシングル『ちぎれた愛』から、1975年10月25日(秀樹20歳)発売の15枚目のシングル『白い教会』までの間に、
〈全身全霊を込めた愛〉をテーマとした楽曲を5曲歌い上げている。

「ちぎれた愛」「愛の十字架」「傷だらけのローラ」「至上の愛」「白い教会」の5曲である。

秀樹は5曲全てを『劇場型歌唱』で披露しており、『じっくり歌い上げるとともに叩きつけるような激しい歌唱』を行っている。

『愛の十字架』は1973年12月5日にリリースされた秀樹7枚目のシングルである。
クリスマスを控え、時期的にも(愛の)十字架 だよね @(*’ω’*)@b

大時代的

山口百恵・三浦友和コンビで大人気だった赤いシリーズ

『大時代的』というのかな?
当時は非常にドラマティックな筋書きや内容や手法が好まれた。

山口百恵さんの出演したドラマ『赤いシリーズ』に代表されるような、やけに入り組んだ血縁関係が引き起こす悲劇だとか、

♩踊ろう赤い靴ー ♩の主題歌でお馴染みだった(← さあ、果たして何名が反応できたでしょうw?)TVバレエドラマ「赤い靴」。
その中で、『布の上でトウ立ちし、下の布をバッと引き抜いても姿勢が崩れなければ、トウ立ちの完璧さが立証される』といったような、非現実的なほどドラマ性に富んだ内容のものが流行った。

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「愛の十字架」

愛の十字架 歌唱シーン

そうして秀樹の『愛の十字架』は、上記5曲の内でも最も大時代的な楽曲なのである。← カッコいいよ〜

全歌詞はこちらから ↓ ご覧になれます。

【前奏】
ドラァァァァァァァァン(いわゆるドラムロール、ティンパニの三大仕事の内の一つだね!)
パ・パ・パー[ジャジャジャジャー]・パパパパパー[ジャジャジャジャー]
パ・パ・パー[ジャー--]・パパパパパー[ジャー--](トランペットをなぞるように[管楽器・ベース・ドラムス])
ツルルルルー ツルルルルー(ヴァイオリン。先行するメロディをフーガっぽく追いかけて)

先ずは打楽器とトランペットとで劇的な始まりを告げ、悲哀を帯びた弦楽器がそれを受け継ぐ

【1番 Aメロ】
暗いー 夜空にー
ひとりー 叫んでみてもー
愛はー 引き裂かれてー かたちもー ないのさー

ジャ・ジャ・ジャ・ジャジャッジャ・ジャ・ジャ(管楽器・ベース・ドラムス)

かっこいい秀樹来ますよ〜

右腕を大きく左右に振りながら
脚も合わせて左右に大きく踏み込み
全身を右へ左へと体重移動する。

@(//_//)@b これも言葉通りのオーバーアクションなのだが、秀樹が振り付けるとダイナミックにきまるのだ。恐るべし秀樹!

【サビ】← もう女の子達キャーキャー ← 名付けて『秀樹が苦しむほど感情移入が強まり秀樹愛が高まってしまう現象』← 長いわ @(||_||)@
僕のー 夢は死んだー
君のー いない世界ー
朝はー 二度と来ないー

次だっ

1字1字1音1音に反応しながら
右腕を高く上げ上体を前のめりにさせつつ

そ・れ・が・あ・い・の・ぼ・く・と・き・み・と・のぉぉぉ
(間合い)
かすれ声で切なく
さ…だ…め…かぁ…

( 女の子達一段とキャーキャー!← これで良し。キャーキャーしどころなのだよ。ここはーーー!)

女の子達は勿論気付いていたことだろう。

大時代的で大仰(おおぎょう)だって何だって、こういう処理の仕方がロック仕込みなのだよ、秀樹は。 ← 女の子達もロックの先駆者だ @(//_//)@ わしも〜

ジャァン(管楽器・ベース・ドラムス) ← アウトロ(曲の締めくくり)は非常に短くこれだけ ← これが「THE 昭和」に流行った幕切れ手法なのだ。

ロック

真顔秀樹☆

演奏もそうだが、歌詞にも大時代的なものがたくさん散りばめられている。

「夜空に叫 ( ぶ )」
「引き裂かれ ( た ) 愛」
「死」
「さだめ」
「愛の十字架」← クリスマス @(*’ω’*)@
「( 君は ) 愛を捨てた」「( 君は愛を ) 信じない」

これらの歌詞はうねるようなベースの響きに乗って、
私達は、青春期の掴みどころのない不安に駆り立てられる。

特筆すべきは、
こんな直情的な単語が似合うのは、
ライ麦畑の10代だけだってことさ。

そしてそれを絶唱できるのは、絶唱して似合うのは、
西城秀樹をおいて他にいない

秀樹が生まれ持ち育んだ歌唱力・歌唱法と
彼の身に染み付いたロックな魂とが、
激しく哀しく狂おしい程に一途な青年の愛を
歌として昇華させたのだ

@(//_//)@ それでは行きましょっかねっ。
西城秀樹『愛の十字架』
秀樹のセクスィダンスが ← 美しくも悩ましくも鼻血ププーです。← 止めいっ!

↓ 下の動画は、1973年に郵便貯金会館にて『ヒデキ・愛・絶叫』と銘打たれたリサイタルでのものです。
演奏は永尾公弘とザ・ダーツオーケストラ(18名)+ストリングス(10名)+コーラス(6名)と30名以上の豪華バックミュージシャンによるものです。この時の演奏場所はステージ前のオケビットでファンの声援がダイレクトに聞こえる為、本番はヒデキの歌も自分達の音も全く聞こえない状態での演奏でした。[以上YouTubeコメント欄より引用しました]

@(*’ω’*)@ なな猿コショコショ話 …… 秀樹はただ者ではない。← それだけを言いに … @(//_//)@

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