【西城秀樹「ちぎれた愛」】世界で1番直球勝負な歌

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 「ちぎれた愛」

綺麗な鼻筋で悩まし気な秀樹♡

『ちぎれた愛』は、1973年9月5日(秀樹18歳)にリリースされた6作目の楽曲である。

作詞:安井かずみはこの曲で初めて登場。← かずみさん、天才だと思う!
作曲:馬飼野康二(まかいのこうじ)は編曲なども担当しているお馴染み様である。

前作『情熱の嵐』で秀樹は強烈にブレイク。いよいよ加速をつけて駆け上って行く上向きな時期だ。

そうして案の定秀樹は、この『ちぎれた愛』により初めてオリコン週間チャート第1位を獲得。
さらに『第15回日本レコード大賞』において初の歌唱賞を受賞した。

因みにこの1973年には
「情熱の嵐」「ちぎれた愛」「愛の十字架」の3曲をリリースしている。← @(//_//)@ どなたかタイムマシンを作って …

 虐げられる愛

「愛と誠」の誠役

トランペットとドラムスが奏でるドラマティックな入りから、ハープシコードやディストーション系のギター(『ひずみ』という音の変化を含ませる演奏法)がメロディを引き継ぎ、
ダ・ダーン ダ・ダーン(ティンパニがいい仕事を~♫)
ふたり・だけに ふたり・だけに
このあーいが生まれー

と噛みしめるように歌い始め。

この楽曲のテーマは、この後、連作的に放たれる作品に共通する〈許されぬ愛〉〈秘められた愛〉である。

特にこの「ちぎれた愛」は周囲からの攻撃性をも感じさせる〈虐げられる愛〉とでも言おうか。
それに秀樹が必死で耐え、愛を守ろうと全身全霊を捧げる。← うう … ズキ …『世界で1番胸が痛む歌』とも言える。

因みに映画『愛と誠』は翌年の1974年7月に公開されている。
これがまた〈障害が立ちはだかり過ぎる愛〉なのである。ズキ … ズキ … ズキズキ ← こういうのがぴったりハマる秀樹が堪らないのさーーーー!(← ファン1億人の絶叫w)

全歌詞はこちらから ↓ ご覧になれます。

1番サビ

青春の憂い

さあ、かっこいい秀樹来ますよ〜!
長い足を曲げ上体を沈ませた姿勢で、膝を左右に振り、

【1番 サビ】
ああああああああー 絶唱)」(テンポアップしたドラムの盛り上がりから)
チャッチャー♩(トランペット主体の管楽器)

こーのーあーいをー まーもーるー為ーにー
傷だーらけー  た・と・え・い・のち・さえ
賭けるーことーもー  でーきーるーだろー

次だっ

孤独な = ふたり

上記矛盾は、『世間から隔絶された二人』という真実を表すのだ。
そうして、この矛盾を解き明かすかのように、そのままふたりの関係性に繋げていく。

孤ー独なーふたーりー = 恋人

お見事!
かくもピュアで情熱的で一途で強い関係性を持つものは、『恋人』。
この3つの単語の連打は『激しい愛』をも歌詞った安井かずみの最高傑作フレーズといえる。
この奇跡的に結ばれた3つの単語からなるフレーズを、秀樹はこぶしを握り締めて熱唱する

2番サビ

青春のシンボル

前回上記1番サビを激賞しました時に皆様から、
「いや、2番サビも凄いんだよ。」というご指摘をいただきまして2番サビです @(*’ω’*)@ ← 感謝です!

【2番サビ】
ああああああああー (絶唱)(テンポアップしたドラムスの盛り上がりから)
チャッチャー♩(トランペット主体の管楽器)

こーのー愛がー 終―る時はー
世界中― く・ら・い・やみの・中

空よー海よー 悲しめよー
孤―独なふたーりー 恋人―

誰に訴えるかって、広大な自然に訴えるのだよ。
俺達の置かれている状況を「悲しめよ」という命令調が、直接的で心に痛い。← よくぞ書いた歌った!

孤独な二人は恋人

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セリフ

秀樹の背中

【セリフ】
(女性の声) アイラビュー♩ ← これ私です。← 大嘘
僕の気持ちを信じて
君をはなすもんか
好きだ 好きだよ 好きなんだよーーー!

〈チャッチャー〉
♩この愛がー 終ーわーるときはー ……

どうです どうです。
〈ド・ドーン〉から始まる重厚な歌唱と
〈チャッチャー〉から繋がるリズミカルな歌唱とが繰り返され、
下手すりゃこの歌はエンドレスで歌えるのだよ。← … んなバカな …

しかしこの組み合わせは、バランスが取れていて非常に心地よい。
秀樹の名曲中の名曲と言われる所以はここにもある。

劇場型歌唱の誕生

秀樹 青春のど真ん中

前作「情熱の嵐」に更なる現実性と深刻性とを加え、
「ああああああああー」に代表される絶唱と、
セリフとを入れたこの『ちぎれた愛』は、
この4曲後にリリースされる「傷だらけのローラ」で一旦昇華を見る。
『劇場型歌唱』の芽生えであり、既に完成形を見せている。
これぞ秀樹だ。

郷ひろみがその甘い容姿ゆえに、まだお伽の国を歌い、
野口五郎はその歌唱ゆえに、いやに老成した世界を歌っていた時期に、
  ↑
@(>人<)@ 両ファンの皆さま申し訳ありません。語弊あり、です。

西城秀樹18歳は、
青春のど真ん中にいて
胸に響く
直球勝負の恋愛の歌を歌っていた、といえよう


@(//_//)@ さあっ、行きましょうかね。ワクワク。
第15回日本レコード大賞 歌唱賞受賞時の秀樹の熱唱「ちぎれた愛」です ↓ どうぞっ!

@(*’ω’*)@ なな猿コショコショ話 …… 流石にレコード大賞のオケだけあってレベルが高いというか、特にディストーション系ギターがうまく泣いてくれていますね。秀樹の感動の熱唱も気持ち良さげに歌っているように聞こえます♡

↓『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』の中に収められている、TBS『セブンスターショー』.での『ちぎれた愛』です。1:31から始まります♡

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