絶唱
後年西城秀樹は、
「『傷だらけのローラ』は1番力がいる歌。」
「『傷だらけのローラ』をもう1度歌うのが目標。」と話していた。
「傷だらけのローラ」はサビに入る直前の激しいアクションや
間奏での両手上げオーラで聴衆を釘付けにする振り付けも魅力的な上に、
全身で絶唱する『絶唱度』が振り切れている楽曲なので、秀樹自身も
「自分にしか歌えない歌」
「自身の魅力を引き出してくれる歌」
として大切にしていたのだろう。
今回は「傷だらけのローラ」について語ります。
「傷だらけのローラ」
「傷だらけのローラ」は、1974年8月25日にリリースされた西城秀樹の10枚目のシングルである。
さいとう大三の作詞による初めての作品で、「ちぎれた愛」「愛の十字架」に続く《愛》をテーマにした劇場型歌唱・絶唱型の楽曲。作曲・編曲は馬飼野康二。
前奏
ツァーン・ツァラ・ツァラ・ツァラララーン
ツァーン・ツァララララーン(エレキギターがしょっぱなから存分に泣いて聴かせます!+ ベース)
ダーン(非常に重いこの音はベースで出してる?← @( ;∀;)@ どうなの?+ドラム) パパ―[パラパラ](トランペット[ピアノ])
ダーン パパ―[パラパラ]
充分な長さを持ったドラマティックな前奏の後、
「ローラ」と出る。
この瞬間、眼前に
過酷な恋愛に打ちのめされ
人間性も失いかけている女性が現われる。← この設定がまたドラマティックの追い打ちなのだ
ローラ
その人の名前は
「おーぉ順子
君の名を呼べば僕はせーつないーよ」(by 長渕剛)でもなく
「さーちこー 思い起こせば」(by ばんばひろふみ)でもなく ← @(//_//)@ ヤケに詳しくて照れるわ
「ローラ」であってこそなのであり、違和感もない。
「ローラ」は、
長身で彫りの深い
グローバルな容姿と雰囲気とを持った西城秀樹に捧げられた名前である。
「ロ ォ ラ ァ 」と1音1音が伸びるのも、
秀樹の絶唱に充分に応えられるよう、配慮された名付けであろう。
@(//_//)@「なな」← 悲しい位に伸びんよ。
また秀樹は、この『傷だらけのローラ』を以て欧米進出も予定していたので、「ローラ」は必須の固有名詞であったと感じる。← 実際にフランス語版「LOLA」として、フランスとカナダで発売。迫力のある歌唱は高い評判を得、カナダではチャート2位にランクイン。しかし声帯の酷使による休養を余儀なくされ、この計画は頓挫する。← 惜しくね @(T-T)@
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起承転結
全歌詞は、こちらから ↓ ご覧になれます。
この「傷だらけのローラ」はその構成が『起・承・転・結』からなるという無駄のないしっかりとしたものである。← 『高校古文』の漢詩で習った『絶句』の形式ですぞ @( ;∀;)@ あったね~
【起】
ローラ 君は 何故に
ローラ 心を 閉じて
えー、対句みたいに綺麗な構成だが、← 漢詩から離れんしゃい
秀樹はここで訳あり気なローラと出逢うわけである。
【承】
ローラ 僕の前で
そんなにふるえる
ローラの様子が更に述べられ、
ローラの(愛に)怯え弱っている様子が見て取れる。
【転】
今 君を救うのは
目の前の僕だけさ
話は転じ、
ローラを救おうと僕が名乗りをあげる。
【結】
生命も 心も
この愛も 捧げる ローラ
結論として、それはローラを愛しているから
全身全霊を込めてローラを愛し救おう、と宣言する。めでたしめめでたし ← …といった風に、着地がよいのだよ~
ローラに尽きる
・Aメロで3回「ローラ」を口ずさみサビ
・再びAメロで3回「ローラ」に呼びかけ、サビの後「ローラ」を絶唱
・上記サビの2度めの繰り返し後「ローラ」を絶唱
・間奏で悲哀と慈しみを帯びた「ローラ」を3回
・上記サビの3度めの繰り返し後「ローラ」を絶唱
計12回の「ローラ」。
作詞:さいとう大三氏もよく入れたが、
この12回の「ローラ」が飽きないどころか、
癖になりそう
そして酔いしれて
あっという間に聴き終えてしまうのだよぉぉぉぉ
いや、歌に憑依し桁違いの歌唱力を持つ秀樹なら、全ての『ローラ』を歌い分けて当然なのだろうけれど、
できない
見事だ
流石だよぉぉぉぉぉ ← これは伏線だよぉぉぉぉ
絶唱とビブラートの合わせ技
『傷だらけのローラ』では、
《肺活量6000以上を誇る秀樹の腹からの絶唱》との合わせ技で
《喉も口腔内も唇も、気管支からの発声器官全てをフル稼働させるもの凄いビブラート》が来る。
【サビ】
祈りもぉぉぉぉ 誓いもぉぉぉぉ
この愛も捧げるぅぅぅぅ
次だっ( ↑ @(//_//)@ いや、上記部分だけで超絶圧巻ですけどぉぉぉぉ ← やるでない)
ロォォォォォォ ラァァァァァァ
…… で魂揺さぶる絶唱 & 前代未聞のビブラート
気持ちが入っていなければできない技なのだが、
西城秀樹は勿論毎回激情の歌唱を繰り広げる。
紅白歌合戦
第25回NHK紅白歌合戦に初出場した時には、秀樹がトップバッターだった。← 大トリも秀樹なら完璧〜
長身の怪傑ゾロ(← 『怪傑ゾロリ』ではありません。)の出で立ちで現れた秀樹。
んもう〜、この瞬間に誰がゾロを演じても秀樹が1番になっちゃうじゃな〜い。
マント・マスク・帽子を脱ぎ捨てると ← 早く〜 早く〜
…… 衣装が部分的にシースルーなのよね。
右の乳首が透けてセクシーなのです…… @(//_//)@ ← いきなり何を言い出すやら …
古くは、山本リンダがヘソ出しルックでヒットを飛ばしていた頃、
「紅白歌合戦ではおヘソを見せてはいけません。」とNHKから通達があったそうだ。← これを受けた山本リンダは「へーそー⁉︎」と言ったとか。← 詰まらぬジョーク
同様に紅白歌合戦用にこしらえた秀樹の衣装を聞きつけたNHKから、
「乳首を見せてはいけません。」という通達があったように覚えている。
しかし秀樹はオシャレさんロッカーだから、シースルー越しに見せちゃったんだよね。
@(>∀<)@ NHKホールで見たかった!← H猿め!
とにかく、日本初のスモークはたくわで、会場・お茶の間大盛り上がりの伝説に残る熱唱を披露している。
国宝
秀樹19歳から歌い続けた『傷だらけのローラ』は、
国宝級の名曲であり歌唱であることは間違いない。
『傷だらけのローラ』は秀樹にしか歌うことができない『国宝』である。
「THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories」に収録されている西城秀樹『傷だらけのローラ』です。どうぞっ ↓
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