前回有料老人ホームについてお話しましたが、今回は公的老人ホーム(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設)について、入居した際の生活についてお話して行きます。
同居していた私の父も、私の介助が限界に来まして、最終的には公的老人ホームに入居しました。
ごめんなさい。
認知症のお母さんもいらしたしね。← お2人は無理でしょ。
公的老人ホーム
地方自治体などが運営する老人ホームを、公的老人ホームと呼びます。
現在、皆さんが最も多く入居されるのが、この公的老人ホームです。
公的老人ホームの中で、比較的介護度が重い方も入ることができる施設としては、特別養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設(老健)の2種類があります。
両者には、以下のような違いがあります。
特別養護老人ホーム(特養) | 介護老人保健施設(老健) | |
※ 費用 | 7万~14万円 | 20万円前後 |
意義 | 介護の必要な高齢者を、適切な介助を行いながら生活をさせる | 一時的に介護が必要になった高齢者に、自宅に戻る前提で、リハビリを施しながら生活をさせる |
リハビリ | 行わない | 行う |
期間 | 生涯 | 3~4ヶ月間 |
父は入居当時介護度4でした。
本来は、特別養護老人ホーム(以降、特養)に入居するべきでしたが、実際は、介護老人保健施設(以降、老健)に入居しました。
【理由】
・費用が最も安価な「特養」は、常に空きを待つ状態で、申請してから入居するまでには、数年単位で待たなければならないから。
・父が、積極的に「リハビリ」を望んでいたから。
・4ヶ月で移動をしないで済む特例が使えたから。
【判断と決定】
上記は全て、自宅で介護していた際の、父の「ケアマネジャー」からの情報提供により判断・決定しました。
公的老人ホームの欠点
ううう ……。
安かろう悪かろうのところはありまちゅ @( ;∀;)@ ばぶ~ ← 狂った
面倒見は最小限になります
公的老人ホームは費用が抑えられているため、「有料老人ホーム」に比べ、配置される介護士はぎりぎりの人数となります。
要介護者には必要最小限のケアしかなされません
…… とは言っても~、認知機能が衰え、体が思うように動かない方々に対して、おむつの交換を行ったり、お風呂に入れたり、食事の介助をしたりと、介護士はフルに動き回っていられます。← 最小限のケアが膨大過ぎる件 ……
しかし、要介護者の立場になってみますと、以下の生活になります。
- 食事とレクレーションの時間以外は、ベッドに寝かされっ放しになります
- 車椅子で集会室に居る時は、つけっ放しのテレビの前に座らされます。
- 会話の機会はほとんどありません ← 作業のついでのお声かけが、会話代わりとなります
- オムツの交換の回数は少ないです
要介護者それぞれに認知の衰えがあるので、上記をどれほどに不快に感じるか?は不明です。
しかし、
我慢を強いられる生活になります
公立なんて、こんなものですよ @( ;∀;)@ …… って、失礼な物言い~ ← スミマセン💦
しかし、介護士の方々は、本当に一生懸命にやってくださっています。
【父の不満】
父は私が面会に行くたびに、
「呼んでも誰も来やしねぇ。」とか、
「ようやっと、刑事ドラマの犯人が分かって来たよ。」← 刑事ドラマなど見たことがなかった父の皮肉
などの、不満を口にしていました。
【父の状態】
しかしそう言いながらも、父の介護は大変な状態にありました。
体を動かさない状態になると、まず出て来るのが排便の問題です。
便を出せなくなるために、薬を使って出しますが、その際には緩い便が1時間ほど出続けることもありました。介護士さんの大変さは、語り尽くせません。
事故が起きる可能性があります
やはり、ぎりぎりの人数でこなされているので、時には予想外の事態にも発展します。
事故も起こりました(起こります)
【事故】
ベッドから車椅子への移乗の際に、事故が起こりました。
介助をし損なって、父と介護士がともに転倒する、というものです。
父は老人ホームから救急搬送され、額を19針縫いました。
【病院にて】
私が母を連れて病院に到着すると、付き添っていられた介護士さんはそそくさとホームへ帰られました。← 忙しいため。
そのために、転倒時の説明を医師にすることができず ……。できず ……。医師はアンビリーバボーと困惑されていました。@( ;∀;)@ ← もう、仕方ないな~、とか思っちゃった ← 介護側のお気持ちも、何となく分かってしまうもので……
【治療を終えて】
父のベッドへ行くと、
「助かるように厄除けのお経を唱えていたよ。」と言うので、
『なんて立派な父なんだ ……。』と思いましたよ。
介護士さんへの恨み言もなし。
骨折も無し。
戦争を知っている人間にしかできない辛抱でした。@( ;∀;)@ 私にはできませんよ
【帰ホーム時】
病院のお医者さんは介助はできません。
…… ということで、父をベッドから車椅子に移乗させられません。
仕方なく、介護タクシーの運転手さんにいらしていただき、介助をお願いしました。← これがもっのすごく危なっかしかったので、やっぱり介護士さんがいられないと無理!です
介護士による問題行動があります
介護士による問題行動もありました(あります)
これは、他の入居者のご家族からお聞きしたものです。
夜勤の時に、大声で入居者を怒鳴りつける介護士が1名いたそうです。
誰かはつき止められずに終わりました。
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数々の問題点に円滑に対応するために
父が入っていた老健は、地域で最も料金が高く、評判は悪くないところでした。
それでも、これだけいろいろな問題が起こってきます。
問題を防ぎ、起こった際に円滑に収める為には、以下のことを心掛けます。
まめに面会に行きましょう
それは、以下の理由に拠ります。
- 面会は、家族が要介護者を大切に思っているというバロメーターになるから
- 家族からの感謝の言葉を伝えることで、介護士さんのやる気が高まるから
- 家族が、施設内の状況を直接知る機会になるから
【面会】
私はパパッ子だったこともあり、毎日面会に行きました。← ウォーキングを兼ねて行ったので、余計にまめになっただけ~ @(//_//)@
父のお昼の介助をし、食後は30分~1時間のお喋りをしていました。← どこでもお喋り猿
【職員の反応】
「猿さん!こんにちは!」と、名前を覚えてくださいました~
【父の反応】
すごく喜んで、必ず!
「また明日!」と約束を口にしていました。
※ コロナ後は、上記のような対応はできなくなりましたが、短時間の面会は可能です。
公的老人ホームでは、要介護者のペースや要求は通らないので、やはり基本的には「我慢の姿勢」だと思います
何にせよ、現実は思っているより厳しいね
次回は、「高級有料老人ホーム」と「公的老人ホーム」の中間辺り?の施設での過ごし方をご紹介いたします
★ @(*^_^*)@「高級有料老人ホーム」についてのお話はこちら ↓ になります。
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