「ターンAターン」
「ターンAターン」(ターンエーターン)は、西城秀樹の79枚目のシングルとして1999年5月26日にスターチャイルド(キングレコード)から発売された。
ヒデキ44歳。
作詞:井荻麟
作曲:小林亜星
フジテレビ系アニメ『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の第1クール〜第3クール分まで(第2話〜第38話まで)のオープニングテーマで、『寺内貫太郎一家』で共演した小林亜星からの推薦により、西城秀樹(44歳)が歌うことになった作品である。
これが亜星氏が作曲した最後のアニメ曲となった。
『∀ガンダム』とは、『機動戦隊ガンダム』(1979年初出)から派生した、ロボット戦闘アニメだ。
この本格的戦闘アニメの主題歌の歌唱については、
昭和の時代にはそれなりの基準があり、
その基準をクリアすることがいかに大変であったか!を令和の皆様はご存知であろうか。
ささきいさお
昭和の代表的戦闘アニメといったら!『宇宙戦艦ヤマト』
1974年10月6日から翌3月30日まで全26話が放映された。原作:松本零士
ある日突然、宇宙から放射性物質の攻撃を受け絶滅の危機に瀕する地球。同時にイスカンダル星から『放射能除去装置』を取りに来て、という救助メッセージも受け取る。その『放射能除去装置』を受け取りに、遥か宇宙へ向けて旅立つ宇宙戦艦ヤマトだったが …… というストーリー
先ずはささきいさお氏の歌う主題歌を聞いてみよう! ↓
あり?私の話したストーリー、全部歌詞の中に入ってませんでしたか?
でも、波動砲とかワープとか、硫酸の海にジャボンとかの動画はなかったよね?← ペラペラ話すでない
注目は歌唱だよ!歌唱!
先ずは見事なテノールの男性コーラスで結構何小節も歌ってしまうけれど、あれはただの前振りだからね。
それからゆっくり『宇宙戦艦ヤマト』のタイトルが立ち上がってからの、ささきいさお登場。
う・ちゅうの彼方・イ・スカンダルへ
う・んめい背負い・今飛びたぁつー
かならーず此処へー 帰ぇって来るとー
手を振るー人ぉへー 笑顔ーでこたぁえー---
…… とこの歌い上げだよ。前振りテノールを吹っ飛ばして、堂々主役ね。
声の張りと艶
声量
パンチ力
はっきりと聞き取れる歌詞
活力溢れる純戦闘ものではこれら全てが要求される。← そうでなきゃ、聞いてるこっちもちむどんどん(← 今や禁句)しないんだよー @(>∀<)@
『マジンガーZ』を歌ったアニキこと水木一郎は、アレンジが効いた歌いっぷりなので、
やはり正統派はささきいさおだ。
氷川きよし
この恐るべき歌唱力を要求される純戦闘ものアニメの主題歌。
それを完璧に歌いこなす人物が、平成も終わろうとしている世に現れたのだよ。
「限界突破×サバイバー」の氷川きよしだ。← うまいもんねー @( ;∀;)@
同曲は2017年10月25日、アニメ『ドラゴンボール超 (ドラゴンボールスーパー)』の2期オープニングテーマとしてリリース。
いやいや、元々氷川きよしの声質がいいのは知っていたのだ。
だけれど、誠に艶っ艶な声。← ご本人自身も艶やかでした~
声量、なによりもパンチのある歌いっぷり。
活舌がものすごく良く、歌詞も『なんでこんなに?』という位聞き取れる。
@(*’ω’*)@ … なな猿コショコショ話。そもそも歌詞って、聞き取れて当然じゃないの?サザンの桑田さん(← 好きだけど)が出てから、どんだけ長くゴニョゴニョ歌うのが最前線になっているの?一考をお願いしたいわ。
それでは聞いてみましょう。氷川きよしで『限界突破×サバイバー』↓ です♫
@(*’ω’*)@ おったまげ~ はこっちよね~
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西城秀樹
氷川きよしより遡ること18年前に、秀樹は純・本格的・戦闘ものアニメの主題歌に挑戦している。
それも、作曲家:小林亜星氏直々の推薦を受けての登場だ。
もうね、歌をなりわいとする歌手であるなら、
歌唱力に多少なりとも自信がおありなら ← あって当たり前のお仕事ですけれど @(//_//)@
この高難度の純・本格的・戦闘ものの主題歌!歌ってみ!くらいの勢いだ。
@(*’ω’*)@「ターンAターン」の全歌詞はこちらからご覧になれます ↓
「ターンAターン」はその構成が
『Aメロ ー Bメロ ー サビ』と進んでいくのだが、
秀樹は構成が進むにつれてロングトーンに力を込め、徐々に躍動感を上げ、
怒涛のサビ「ターンエーターン …… 」と持っていくのだ。← くー!うまいよー!
【1番 Aメロ】
爆発音 (呪詛のような男性の声)
(ターンエーターン・ターンエーターン・ターンエー) ← 怪しい女性の声
ジャジャッジャジャッジャジャッジャ・ジャジャジャジャ
ジャジャッジャジャッジャジャッジャ・ジャジャジャジャ ← まさしく戦闘ものの入り
刻が未来にすすむとー 誰がきめたん・だー
烙印をけす命がー 歴史をかきなお・すー
女性歌唱、インパクトのある短い前奏の後、秀樹軽快に歌い出し
秀樹本人が認めるように声質が太くはなっているが、秀樹の声って基本が少年っぽいよね。
特に今回は、『少年に真っ直ぐ届くような声の色』を意識して出しているように思う。
その中にあって、
誰が決めたん・だー
の「誰」をぐしゃっと潰して歌うところなんかが戦闘ものだよね。迫力だよね。カッコいいんだよ~ ← 「セクシーロックンローラー」歌った同じ人とは思えな~い♡
【1番 Bメロ】
美しい剣はー 人と人つなげてー
巡りくる・切なさー 悲しみを払ぁってー---
もうBメロに入ると迫力のロングトーン来ますね~
普通だったらここで『サビ』に突入だが、
秀樹はもう一段階ギアを上げられますからねっ ↓
あなたとのーあいだにー いのちあるかたぁちをー--
この星にーささげるー 愛というしぃるぅしでー--
文節の最初の音「あ」「あ」「こ」「さ」にパンチを効かせながら
2回のロングトーンの前には母音「かたぁち」「しぃるぅし」をはっきり入れてインパクトを付けてからの、
解き放つようなロングトーンにはしびれるの一言。
ビブラートは抑えめにしているように感じます。戦闘ものだからあんまり感情移入してはいけないのかな?← 少年たちには秀樹ビブラートはまだ早いのさ @(//_//)@
【サビ】
ターンAターン ターンAターン ターンA
ターンAターン ターンAターン ターンA
声量たっぷりのサビは最高だ。
特に3回目の「ターンエーー--」のロングトーンは声量が幅広く広がって厚みもある。秀樹の声量が大きな体積を保ちながらどこまでも広がっていくのだ。いいじゃないか秀樹!このままガンダム機に乗ってくれ~!!!← 落ち着け
秀樹唯一の戦闘もの歌唱、やはりお見事でしたよ、亜星先生!
それでは行きましょうか。秀樹のリズムへの乗り方がメチャかっこいいですよ~
小林亜星氏の期待通りに迫力満点に歌う、西城秀樹「ターンAターン」です。どうぞ!↓
(秀樹の歌唱は 1:23 までです。途中で気象情報のテロップが入ります。スミマセン。)
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