秀樹の持つ優しさが全開となった『眠れぬ夜』。オフコースも秀樹もほぼ同じアレンジ、優しい歌声で日本中を魅了した名曲
『眠れぬ夜』
『眠れぬ夜』は、1980年12月16日にリリースされた西城秀樹36枚目のシングルである。
秀樹25歳。
作詞・作曲:小田和正/ 編曲:船山基紀
優しい歌声と、
「彼氏と誤解しちゃうじゃんねぇ」なカジュアルな服装での歌唱が、秀樹の新しい魅力を見せつける形となり、27.1万枚を売り上げた。← 出るか!秀樹のボタンダウン ← トラッドだよ〜(ファルセットで読んで〜 @(//_//)@)
『眠れぬ夜』は元々、オフコース7枚目のシングル曲である。
1975年12月20日に同時発売されたアルバム『ワインの匂い』からシングルカットされた。
当時オフコースは『眠れぬ夜』をスマッシュヒットさせている。
しかし、改めて西城秀樹が歌い、大ヒットさせたことによってこの曲を知った、という人も多い。
一方で、秀樹がシングル盤を出す1980年には、オフコース自体も『さよなら』などの楽曲で大人気となっていた。
そんな訳で、西城秀樹による『眠れぬ夜』のカヴァー・シングル発売が決まった直後の1980年11月27日。
札幌道新ホールで行われたオフコースのコンサートにて、小田がこのいきさつを発表すると会場からどよめきが起こったという。
そこで、秀樹の『眠れぬ夜』はオフコースファンの気持ちを考慮してか、原曲のイメージをあまり変えずに作られている。
(因みに、わたくしのBest of オフコースは『やさしさにさようなら』です。← オフコースも、フォークからニューミュージックに突入か?の1曲です ← 秀樹、カヴァーして~♡ @(T_T)@)
ニューミュージック
この1980年代には、それまでのフォークソングに代わりニューミュージックが台頭し、高い人気を博していた。
大瀧詠一、井上陽水、山下達郎、松任谷由美、中島みゆき、サザンオールスターズ、などなどなどっ。
当時彼らは、時間の関係で楽曲がカットされるというテレビ事情を嫌い、出演を拒否するのが常であった。
それが1つのクオリティ感をかもし出し、既存シンガーよりも音楽に重きを置いている、という立ち位置も確立させた。← あくまでイメージ
つまり、いわゆる歌謡曲とニューミュージックとは、交わることのない別々の領域にあったのである。
そんな状況下で、ニューミュージックをカヴァーしてシングルカットしちゃうんだから、秀樹って凄い!← L・O・V・E
しかも相手は気難しそうな (← 私見よ~ @(||_||)@) 小田和正……
注目の秀樹の歌唱に行きましょう!
優しい歌声
ズチャ・ズチャ・ズチャ・ズチャ…… と始まるベースとヴァイオリンとのトレモロ奏法 (=速い速度で、音を小刻みに演奏すること) の上に、美しく印象的なシンセのイントロが乗ってきて……
秀樹歌い出し~
【1番 Aメロ】
たとえ君が目の前ーに ひざまずーいて全てを
忘ーれてほしーいと 涙ながしてもー
僕は君のとこーろへ 二度とーは帰らなーい
あれーが愛ーの日々ーなら もう要らーないー
…… と、歌詞はかなりの辛辣振りである、← @(//_//)@ 取りつく島無し
が、
この歌詞を秀樹は、微笑みを浮かべながら、この上なく優しいハスキーボイスで歌うのだ。ズギュウゥゥゥーン!← ハート打ち抜かれ音
『眠れぬ夜』の秀樹の声には、ハーモナイザー (=声のピッチをずらし2重音声にする機械) が掛けられ、機械的な処理がなされている。← ハーモナイザーは、歌番組のために秀樹自身で持ち歩いていたんですって!← ハーモナイザーになりた〜い @(//_//)@ ← 言うと思った
このハーモナイザー処理が、優しい秀樹の声を更に優しく響かせるのだ。
また、声の優しさを内容的にも裏付けするかのような「2番Aメロ」。
それでも今ー君が あのーとーびーらーをぉ開けーて
入ってー来たら 僕にはー分からないー
君の横を通り過ぎ 飛び出ーしーて行けるーか
暗ーい暗ーい暗ーい 闇のなーかへー
@(◦3◦)@ズッギュウゥゥゥーン!(← 更に打ち抜かれ~) 許してくれるの?……となるのだ。
男子はこのように底知れない優しさを持っている。
だから私たち女子は我儘に男子を愛し、自らのエゴによって愛を壊し、その後も生きて行けちゃうの~💦
ごめんなさい男子 & 優し過ぎて切ない ← 天下の秀樹相手に言ってる自分が怖いわ〜 @(//_//)@ ← 気が付けば猿の分際よ〜
優しい歌声2
更に、最も気持ちを伝える「サビ」。
ここに入っている『反語』という文法処理には要注意だ。← 何?授業中?@(-_-)@ カーッzzz
【1番 サビ】
愛のないまいにーちは 自由なまいにーち
誰ーも僕ーを責めーたり できはしーないさー
上記「誰ーも僕ーを責めーたり できはしーないさー」に含まれる”やましい気持ち”にお気づきだろうか。
この歌詞には反語が用いられており、それにより「自責の念」が込められているからだ。
(反語:[~だろうか、いや~ではない]という言い回しを補足して文脈を読み取る用法。一見する内容を、実は否定している。)
「誰も(愛を捨てた)僕を責めたりできはしないさ、いやきっと責めることだろうよ(少なくとも僕自身が)」
あんなにも悩ませられ、どうにも非があるとしか思えない彼女。
そんな彼女から去った「僕」である。
それなのに!
その行動を自責してしまう「僕」が、優し過ぎて切ない~ ← 2回目
サビで声は張るが、優しさは損なわない、秀樹歌唱。← まいう〜
秀樹優しいからね〜
秀樹大好き … ← もうもうこうなるよ。ならなきゃおかしいよーーーーー!← へへ … @(//_//)@
曲調
この『眠れぬ夜』はイントロからしてポップで明るい。
これは1975年当時、プロデューサーの武藤敏史氏がオフコースの小田和正に、
「これまでの2枚のアルバムに足りなかったものは、無条件に理屈ぬきに、誰もが楽しめるような曲や、シンプルな曲である。」と提言したことによるものだ。
この提言により小田は、バラード調だった『眠れぬ夜』のアレンジを、ミディアム・テンポのロック調に変更した。
そうして出来上がったこの明るい曲調に、切ない歌詞を乗せることによって魅力が倍増した訳だ。← 大好物 @(//_//)@
名曲の誕生となったのである。
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秀樹
実は、秀樹の歌唱を聴くと上記のように感じ、
「まだ愛は土俵を割ってはいない (言い方…💦)」と安堵するのだが……
小田和正の歌唱では同じ『眠れぬ夜』でも、
『愛は終わったーーー。』と突き放される(笑)。
間奏でのバックコーラス、
「アー・アーアー♩」に乗せ、大きく後ろへ、背筋任せにのけぞって愛を仰ぐ秀樹。
【サビ】
眠ーれなーいよーるとー 雨の日ーにはー
忘れーかーけてーたー 愛がよみーがえるー
頭に両手をやり腰を振る、セクシーな味付けの秀樹。
降る雨を、指をパラパラッと動かして表現する秀樹。
眠れない夜や雨の日には、愛を思い出す。
明日から雨の予報じゃなかった? @(◦3◦)@ ← この顔止めて
ともあれ、秀樹の歌声は私たちの愛に優しく沁み入ることだろう。
それでは行きましょうっ!
西城秀樹で『眠れぬ夜』です。どうぞっ!
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