ただのアイドルでは収まりきれなかった【西城秀樹 「チャンスは一度」】

 「チャンスは一度」

「チャンスは一度」は、1972年11月25日に発売された西城秀樹3枚目のシングルだ。
馬飼野康二が手掛ける第一弾であるこの楽曲は、西城秀樹随一のアイドル王道曲もしくはアイドル炸裂曲と言ってよいだろう。

この曲からオーバーアクション気味の振り付け（『振り付け』は『アクション』と呼ばれた）が加わり、野口五郎、郷ひろみに続くアイドルとして、秀樹が注目され始めたのである。← 夜ヒット登場もこの曲から！

作詞：たかたかし / 作曲：鈴木邦彦のコンビによる２作目。編曲では馬飼野康二が初めて加わった。← やたっ

出来栄え

全歌詞は、こちらのリンク ↓ からご覧ください～♫

【前奏〜♩】← 複数の楽器が重層的に奏でられるので、聞き分けはかなり難しいです @( ;∀;)@

※ パーパパ　パーパパ　パパッパー プラーパパ　パパパパ―（トランペット・ヴァイオリン〔ストリングス〕・エレキギター・ベース・ドラムス の重奏）
※ 繰り返し
ファンファンファンファン（ブラスとベース）← … に聞こえるのだよ～ @( ;∀;)@ ← 限界
プラ―ピピ　ピ―ピピ　ピピピピー（フルート ＋ 上記重奏）
ジャジャジャジャッジャジャ ジャジャジャジャッジャジャッ ジャン（上記重奏）
ツァン（ヴァイオリン）

『夜のヒットスタジオ』などで生演奏をバックに歌唱していたのって、本当に贅沢だったのね～ ← 『8時だヨ！全員集合』だってきちんと生演奏入れてたよ～

リズミカルな前奏に乗っての軽快な振り付け
耳に残る前奏もそれにぴったりな振り付けもいい

【Aメロ 出だし】
チャンスは一度ー
逃しはしなーいー
君を奪ぁってー 抱きしめるの・さ

この
「チャンスは一度ー」がキャッチーなのだ。
「逃しはしなーいー」と来たか
「君を奪ぁってー 抱きしめるの・さ」えっ…と、お二人はロミジュリ関係でいらっしゃいますか？ @(//_//)@ 私と秀樹みたいに？← 世迷いごと

【Aメロ 続き】
チャンスは一度ー
イエスかノーかー
賭けてみーるのさー ジョーカを投げ・て

かぁ〜っくい〜 ！
明快な英語の散りばめ方も良いし、何よりハート撃ち抜きされたのが
「ジョーカを投げ・て」

40枚目のシングル曲「ジプシー」で秀樹は、
タロット占いに身悶える女を歌ったが、
占う時若者は、中指と人差し指に挟んだジョーカーをピシュッと投げるんだよ。 ← やってみそ @(//_//)@ ← コラッ！


【1番サビ】
アーー 神にち・かうよー
アァアーー 好きな・のは
君・だけ 君・だけ・さー

ここで秀樹は
（好きな・のは）
「君・だけ」1回
「君・だけ」2回
「さー」 3回
と、3回客席を指差すのだ。← (//_//)/ ハーイ！ハーイ！指して指してー！秀樹 指して下さーい！← 必死

曲も歌詞も振り付けも完璧なアイドルソング。

軽快なイントロ
キャッチ―な出だし
求心的なサビ

これらを総合的に見て、素晴らしい出来栄えといえる。

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不発

ところがこの『チャンスは一度』、発売当初は9.9万枚の売り上げにとどまっているのだ。

秀樹の衝撃ブレイクは、その2曲後の『情熱の嵐』24.9万枚まで待たねばならなかった。

何故なのだ @(/_-)@ ……

考えるに、
時代がイメージしていたアイドル像と、秀樹が醸し出す雰囲気との間にズレを感じさせる楽曲だったのだろうね。

そのような点で、注目すべきはここの歌唱だ。

【1番 サビ】
アーー 神にち・かうよー
アァアーー 好きな・のは
君・だけ 君・だけ・さー

サビに突入して一発目の

「アーー 」の発声が思わずロックな秀樹 。次の
「アァアーー 」も自然に感情移入して歌う。

【1番 サビを挟んでAメロ ラスト】
「若いふーたりにー 」のところの腕の振り方なんかは完全にアイドル定番のそれなのだが、
「奇蹟はある・さ」の「る」が巻き舌。← 秀樹惜しい！ちょっと悪っぽさ出ちゃった！

秀樹が隠し持つもの

西城秀樹が（自身も気付かずに）隠し持っていた「ダイナミックさ」や「セクシィさ」が『既成のアイドルという枠』には収まりきらなかった、ということだ。← 何！？何！？突然の重要案件じゃない

これらが、
ブレイクした『情熱の嵐』では、
突き抜けた男っぽさとセクシィさ
歌中の人物に憑依して歌う、優れた歌唱表現と激しい身体表現

全てが
秀樹のロックな持ち味として開放されている。

そうしてそんな秀樹に日本中が酔い痴れるのである。

実際、

秀樹がぐいぐいと頭角を現して行くにつれ、
『アイドルという枠』を破り捨て、 『西城秀樹自らが1個の音楽ジャンル』となって行くのは周知の事実だ。

名曲

『チャンスは一度』
そのセールスに比べ、この曲を知っている方々は多い。

耳に残る名曲だからだ。

その証拠に、後年コンサートなどで秀樹がサラッと歌うと、その時々の年齢に応じて実にカッコよく決まるのだった。

さて、初々しい高校生声で、アイドル王道曲を歌う秀樹も好きよ〜 @(//_//)@ ← 耳まで真っ赤
映像は短髪秀樹になってからのものです。← 衣装かっこいいよ〜 ← 私もファスナーだらけのジーンズ持ってたもん。← 世界で一番要らない知識 @(||_||)@

無駄話していないで行きましょう。← ひどいわっ
かっこよくジョーカーを投げる秀樹にもご注目！

↓ 本邦初公開のチャンスは一度の振り付けです～（やっとあった💦）3曲目に登場ですわ、ドキドキ
YouTubeで見るをタップしてください。

↓ ファンの声援がものすごい『チャンスは一度』(2:08～)です @(T-T)@