世界で1番男っぽい【西城秀樹】の『悲しき友情』

「男の友情」といえば、ルパン三世と相棒次元を連想させる。絶対に裏切らない。けれどその2人の間に女が介入したらどうなるのか。そんな複雑な状況を秀樹が歌います。メロディラインも複雑だよ~。不~二子ちゃ~ん!

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目次

『悲しき友情』

「悲しき友情」は、1980年1月5日にリリースされた西城秀樹の31枚目のシングルである。
秀樹、24歳。

作詞:山川啓介/作曲:筒美京平/編曲:水谷公生

およそ30曲ほどを切れ目なくヒットさせてきた秀樹。
絶唱あり、バラードあり、ロックの最高峰である『Epitaph』も歌いこなし、ロッドの『Sailing』は今やライブの定番。
とどめに来たのが『ヤングマン』って凄いよね~ ← バラエティ豊か過ぎて~ @( ;∀;)@

しかし、筒美京平の矜持に懸けて、二番煎じは許されない

…… という訳で、本曲と次曲『愛の園』の2曲は、秀樹の広い守備範囲の更に外側で行ってみよう!というチャレンジャー曲のように感じるのだ。

秀樹がこれまで扱わなかったテーマを扱い、秀樹歌唱の持ち味を抑えめにした上で、秀樹の魅力を発揮させる。
そういった制作陣と秀樹との静かな意欲を感じさせる楽曲が続くのである。

『悲しき友情』の全歌詞は、こちらから ↓ ご覧になれます。

複雑な楽曲構成

さすが筒美京平だけに、全曲が疾走感に溢れ、秀樹歌唱もスピードを落とすことなく突っ走る。

しかし、この楽曲構成がかなり難解なのだ。

個々のメロディラインの差異が小さいこと。← 微妙過ぎて違いが聞き分けられない~ @( ;∀;)@
② 差異の小さいメロディラインが、Aメロ~Dメロまで4種類もあること。← 何かの罠なの?
Aメロ~Dメロまでが変則的に組み合わされて登場すること。← おいおいおい~!

メロディラインの微妙さは、【Bメロ】から始まる転調に起因するところが大きい。← 寸分も狂わずに歌う秀樹が神ってるけどね~ @(*ノωノ)@
それを更に変調させて表れるDメロなんて、やり過 …… とてつもなく凝っているのだ。

1番
【Aメロ×2回】
あばよ友よ 別れるには
似合いの雨が降る
酒場に置いた 置き手紙を
読んだら燃してくれ

【サビ】
幸せにしな あの娘はお前のもの
おれは消えるよ ゲームは終わりさ

【Aメロ×1回】
見上げる窓 お前たちの
影がひとつになる

続く2番も同じ構成
そうして……

【Bメロ】
心の中にまで
つめたい雨が降る

【サビ】
お前と夢を投げ合い 走った街
しばらく 帰ることもないだろう

【Cメロ】
SoLong, Good-bye やさしい時代
SoLong, Good-bye 青春の街
SoLong, Good-bye やさしい時代
SoLong, Good-bye 青春の街

3番
【Aメロ×2回】
あばよ友よ 男たちは
誰でもボクサーさ
好きなやつに負けたことが
せめてもの なぐさめさ

【サビ】
幸せにしな あの娘はお前のもの
おれは消えるよ ゲームは終わりさ

【Dメロ】
今の辛さが 俺を変えてくれる
あばよ 悲しく にじんだ友情よ

普通は【Dメロ】でなく、【Aメロ】を繰り返して終わりでしょー!@( ;∀;)@
秀樹にマニアックなメロディラインを用意してくださってありがとー!@( ;∀;)@ ← 苦しんだ素人ファン

男の友情

この疾走感の中、秀樹はひたすら低音で(← @(゜-゜)@‼)、「男の友情」を歌うのだ。
女の存在なんて、”刺身のつま”くらいでしかない。← フェミニズムが~ @( ;∀;)@ 秀樹自身はフェミニストです!

【1番 Aメロ×2回】
あばよ・友よ別れるには・
似合いの雨が・降・る
酒場に置いた・置き手紙を・
読んだら燃して・く・れ

あばよ・友よ」で始まるこの歌は、男臭い言葉で溢れ返っている。

まず、友への置き手紙は「酒場」で書く ← 酒臭くも男臭くもあり
3番の「男たちは誰でもボクサーさ」 ← 男の真骨頂の殴り合い

そうした男たちの決定打として「似合いの雨」にそぼ濡れる。← 男って大変ね~ @(||∀||)@

こんなに男臭さを前面に出す秀樹は、確かに初めてだ~!

『夜のヒットスタジオ』にて、小ぬか雨っぽいものを降らされる案の定な演出の中、秀樹は、この上なく男っぽく歌っていたのであった。← やっぱり素敵~ @(♡_♡)@

男の友情 その2

「おれ」は「あの娘」を「友」に取られて雨にそぼ濡れる。
しかしそんな俺が思い起こすのは、「友」との楽しかった思い出ばかりなのだ。

いつもパンを分け」合った2人
夢を」語り合った2人
2人で「走った街

その挙句に、

Cメロ← 出て来た~@( ;∀;)@
SoLong, Good-bye やーさーしい時代ー
SoLong, Good-bye 青春の街ー

歌い出しの「あばよ・友よ」に引き続き、「おれ」が「Good-bye」を告げるのは、「(友との青春)時代」であり、「(友と過ごした)」なのである。← 男の友情に勝るものはないってことよ @(T-T)@

男の友情 その3

「おれ」はなんと!「あの娘」を奪った「友」の気持ちを軽くすることに腐心し、行動するのだ。

【1番 サビ】
幸ーせ・に・しな あの娘はおーまーえのものー
おれはー消・え・るよ
ゲームは終ーわーりさー

あの娘への真剣な気持ちを「ゲーム」として、友の心に負担を掛けない。
この町も出て、全てが「終ーわーりさー

そうしてラスト、

【3番 Dメロ】← 最期の難関よ~ @( ;∀;)@
いーまのつ・ら・さが・俺を変えて・く・れ・るー
あーばよ・か・な・しく・にじんだ友・情よー

あーばよ・か・な・しく・にじんだ友・情よ」はもちろん、歌い出しの「あばよ・友よ」と呼応させている。
そうしながら、「友よ」を「か・な・しく・にじんだ友・情よ」と言い換えている。

にじんだ」のは雨のせいばかりではなく、友情が破れた「悲し」みの涙のせいでもあったんだね。
ぜーったいに、あの娘との別れよりも、友との別れの方がつらいでしょ⁉ ←思わず @(||_||)@

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ストール掛けファッション

『悲しき友情』において秀樹は、スーツに、ストールをそのまま掛けて登場する。
秀樹の歌唱に合わせてダイナミックに揺れるストールも男っぽい。

当時「男性っぽさ」を表現するファッションとして、このストール掛けスタイルが流行っていたのを覚えている。

1972年、1974年と続けて封切られた『ゴッドファーザー』にて、ストール遣いが男性ファッションに取り入れられ、それが進化していったものだったように思う。(そうして憧れのガーデンウエディングだよね~!←話逸れるけど~!ああぁ~♡!)

ファルセットも入れずに、低音で男っぽく歌い通す秀樹。
元々男っぽいところも存分に持ち合わせていた秀樹だけに、改めて聞いてみるとこの挑戦も、この上なくかっこいい

それでは行きましょう。西城秀樹で『悲しき友情』です。どうぞっ!

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