【高齢者の延命治療を拒否する】後悔しない為の家族と老人ホーム・病院との遣り取り~延命治療の落とし穴編~

どのようなものを延命治療というのか、費用はどのくらいかかるのか、途中で中止できるのか等、家族の抱える悩みは尽きません。延命治療を巡る病院との遣り取りは、もめ事に発展しかねない要素も多いので要注意です。

なな猿

「延命治療」の中でも、患者が口から栄養を摂れなくなった際に、栄養摂取を目的として行う治療を取り上げます。

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目次

「延命治療」が始まる前に拒否します

口から栄養を摂れない段階まで来ると、高齢な患者の場合、ほとんど寝たきりの状態まで、体は衰弱しているものです。

「延命治療」が始まる前に拒否します

拒否のタイミングがなぜ上記になるかと言うと、それは以下の理由によります。

「延命治療」を開始した場合、(原則的に) 途中でやめることはできません

始めっから強いアラートを鳴らしちゃってスミマセン。

しかしこれは、守らなければいけない、重大な制約となっているからです。 @(T_T)@ ← この制約の前に、四苦八苦している猿。ヒー!

「延命治療」にあたる1番最初の治療は「点滴による栄養摂取」です

「延命治療」をその始まりから拒否するためには、どの治療からが「延命治療」に該当するのか、の知識が必要になります。

「延命治療」にあたる1番最初の治療は「点滴による栄養摂取(の治療)」です

「点滴による栄養摂取」とは、腕や手の甲に点滴用の針を刺し、点滴によって血液中に栄養を流し込む方法のことをいいます。

この治療が始まると、「延命治療」が開始されたということになります。
ですから、

「点滴による栄養摂取」を医師から提案された時点で拒否します

ところがこの拒否が、患者の入っている施設によって、スムーズに通らない場合もあるのです。

老人ホームでの「延命治療」の拒否の仕方

老人ホームで「延命治療」のお話が担当医から出た場合、次のように拒否します。

「点滴による栄養摂取」から拒否します

繰り返しになりますが、「延命治療」をスタートさせずに拒否する、ということです。
途中で止めることのできないのが「延命治療」ですから、これは理にかなっています。
この申し出は、老人ホーム側にすんなりと受け入れられます。
なぜなら、

老人ホームとは、介護・看取りを行うための施設だからです

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病院で「延命治療」の拒否をするのは難しい

さて、病院での入院・治療の途中で「延命治療」の必要が出てきたとします。「延命治療」を施さなければ、患者の生命は徐々に危機にさらされます。そうした時に、

病院で「延命治療」の拒否を行うのは難しいです

それは病院が、以下の存在意義に従って運営されているからです。← 老人ホームとは違うのさ~さ~さ~ @(T_T)@ ← 大丈夫?

  • 病院は生命を維持するための、治療を目的とした施設です
  • 栄養の他に、治療に不可欠な薬を体内に入れる必要があります

もちろん「① 点滴による栄養摂取」→「② 経鼻経管栄養」→「③ 胃瘻 もしくは 中心静脈カテーテル」と「延命治療」の始まりや、そのレベルが上がるごとに家族の承諾書が必要になります。
ですから、それを書かなければ治療を拒否できる?ということにはなります。

それでも、以下のようなどうすることもできない、相反する現実が出現してしまうのです。

「延命治療」を拒否すれば、「病院の存在意義」に逆らうことになり、医師は、その責任を問われる危険性も出てきます

母の経鼻経管栄養

【経緯ー自宅】
認知症を患っていた母に、ある日「徘徊の衝動」が起こりました。
脚が悪くほとんど歩行できない状態にも関わらず屋内を歩き続け、それは5日4晩絶え間なく続きました。

私は、母が転倒して骨折しないように付き添いましたが、次第に、深刻な寝不足に陥りました @(||_||)@ ← 介護者も大ピンチ。オロロ……

また歩き続ける母は、食事も取れなくなり、脱水症状で2回救急搬送されました。

【経緯ー入院】
① 母は内科と精神科が併設された病院に入院し、両面からの治療を受けることになりました。
 (ほとんど寝たきり状態になったための心不全と腎不全の治療 / 認知症から発生する衝動を抑える治療)

② その内に、嚥下機能(=食事などを飲み込む機能) が低下し、口から食事を摂ったり薬を飲んだりすることができなくなりました。

③ そこで、「点滴による栄養摂取」が始まりました。

④ 暫く経過したところで、点滴の針を刺すことができなくなり、「経鼻経管栄養」に切り替わりました。

母の場合は特に、
A「認知症から生じる衝動を抑える薬」を入れないと、本人が苦しい思いをすること。
B 病院としての存在意義
C 私の「延命治療」についての知識が不十分だったこと、等いろいろなことが重なり、自然な流れとしてここまで進みました。

@(T_T)@ ホントにもう泣きっ面に蜂蜜 ← まだ元気は残っていますわ、安心なさって…… ← どなたに申し上げてる?

ゴリラ先生

今回は延命治療の落とし穴についてお話しました。なな猿は珍しくグロッキーなので、私が代理として登場です。← 意外やファンがいらっしゃるので💦再登場~

なな猿

実は同じようなケースでお悩みの方が大勢いらっしゃることが分かりました。次回に続きますが、精いっぱい書かせていただきます。← 出てきた(笑)

★ 母は「経鼻経管栄養」まで進まざるを得ませんでしたが、その次に来る「(病院での)胃瘻を拒否する手がかり」については、こちら ↓ をお読みくださいませ

延命治療がどのように進んでいくのか?についてはこちら ↓ をご覧くださいませ @(_ _)@

徘徊する認知症者への対応はこちら ↓ をご覧くださいませ @(_ _)@

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