【認知症者特有の行動】徘徊する認知症者への対応の仕方

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認知症者の徘徊が起こったら

認知症者の脳の機能が低下すると、脳のコントロールが狂い、むやみに歩き続けようとする、とういうような行為が表れます。

  • ある日突然表れます
  • 昼夜の別なく歩き続けます
  • 前期高齢者や足のしっかりしている認知症者は家の外に出て歩く傾向が強いです
  • 後期高齢者で足の弱っている認知症者は、家の中を歩き続けます
  • 特に夜間に行われる上記行動を「深夜徘徊」と言います。

精神科への入院・ホームへの入居を至急行ってください

徘徊が収まらない場合はもちろん、収まったとしても、

精神科への入院・ホームへの入居を急いで手続きしてください

徘徊が始まった場合、自宅での介護は終わりにしましょう。
一旦止んだとしても、またいつ徘徊が繰り返されるか分かりません。そうして『徘徊』という行為にはたくさんの危険が伴うからです。

  • 転倒して骨折する危険
  • 死亡してしまう危険
  • 事故を引き起こしてしまう危険 など

これらはいずれも起こってしまったら取り返しのつかない事態です。

それを防ぐために、徘徊した場合も考慮されている施設や徘徊に対応できる人員が置かれている場所に、認知症者を速やかに移しましょう

徘徊への対応の仕方

以下は上記施設に移すまでの、自宅での認知症者への対応です。まずは

徘徊しようとする認知症者を外に出さないようにすることが大前提です

認知症者に穏やかに話し掛けながら、外に出たい気持ちを抑えます @( ;∀;)@ 上記「施設に入っていただくまでの期限付き」を頭に置きながらガンバです ← 非情にあらず!ですよ~

  • 外に出られない理由を説明する
    (自宅はここである・雨が降っている・靴を修理に出した など)
  • 話をそらす
    (お茶や食べ物を食べましょう・着替えをしましょう・トイレに行きましょう・〇〇さんが訪ねて来ますよ など)

徘徊している認知症者の不安を取り除く

認知症者の徘徊は何か目的を持って行われていると言われています。
この目的は「不安の解消」であることが多いものです。

認知症者は不安を解消するために徘徊します

  • 体が思うように動かせなくなって行くという不安(立ち上がる・歩く・寝る・寝返りを打つ 等)
  • 排泄ができなくなるという不安

この場合は、動こうとする認知症者の話を聞き、何をしたいのかを問いかけ、

認知症者の要求を満たすように介助します

認知症者の徘徊が止むまで、不安に感じている内容を介助しながらできるようにすることで、認知症者の不安は減り落ち着いて来ます。ただしこれは

介護者が複数存在する時にのみ可能なことです

認知症者が落ち着くまでの見通しは当然立ちません。昼夜問わずの徘徊が数日間続いたとしても、交代制で継続可能な体制を組んでいれば、介護者の体力も保ちますし、励まし合い相談し合って精神的にも支え合うことができます。
逆に一人介護の時に、上記方法を行うことは不可能です @( ;∀;)@ ← 悲しい一人介護猿

母の徘徊

母は三連休に入る前日に徘徊が始まりました。
キッチンにある自分の居場所とベッドとトイレを三角形に歩きます。介助の手を借りながらトイレに入り、ベッドに向かい、寝かせて貰い、寝返りも打たせて貰い、と動き続けます。

「何をしたいの?」と問いかけたところ、
「トイレに行きたい」「歩けるかどうかやってみたい」「立ち上がれるかどうか心配だ」などの答えが返って来ました。

この不安が取れないまま歩き続け三連休に突入した為、4泊5日の寝ずの番が始まることになりました @( ;∀;)@ ← 母とともに地獄を味わった人

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そのまま放っておくのも一つの対処法

以下の方法は屋外へは出ない認知症者が対象です。

また以下の方法を取った時、認知症者は転倒による骨折を負う可能性が非常に高くなります

介護者も生き物ですからね。2日寝なけりゃもう限界突破ですよ。
徘徊する認知症者に付き添っていなければ …… とは思いながらも、睡魔に囚われて行きます。

更に恐ろしいのは介護者の心が参って行くことです。睡眠不足どころか睡眠ができないというのは、ミスも誘いますし心も荒みますしで非常に厳しい危険な状態です。

非常時だからこそ!介護者の心身を健康な状態に保つことを第一に考えます

具体的には以下のようにしましょう …… というか、しました。

介護者は、認知症者から距離を置いた部屋を寝室にし、
深夜徘徊は基本的に放っておきます

その時には、下記の2点に注意してください。

  • 認知症者の部屋に、鋏を含め刃物を置かない
  • 火の始末 (冬季の暖房を含む。)を確実に行う

認知症者の深夜徘徊は、言葉で言う程簡単には止められません。脳の影響によるものですから。
介護者は認知症者に対して為す術はありません。できるのはただ1つ、自分を疲れさせないことです。
認知症者は徘徊の途中で転倒し骨折する可能性がありますが、それは覚悟してください。

なな猿

頑張るあなたには私が付いております。
自分が介護できる限界が、自分が介護される時の相手の限界です。そう思い、ご自分を責めることなく様々な困難を乗り越えましょう

ゴリラ先生

自分を追い詰めない為にも、複数人で介護することが理想だね。← 正に理想論な現実だが~

徘徊を防ぐ手段としまして、デイサービスに通うことが挙げられます。デイサービスに通うことにより、日中の活動を確保し夜の睡眠を促すことができます。
★ 「要介護者をデイサービスに通わせるタイミング」については ↓ 以下の記事をご覧ください。

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