西城秀樹のニューミュージックらしいメロディラインの楽曲は、この『聖少女』が初めてだ。恋愛対象がぐっと年下だ思わせるのも初めてのことである。← いよいよ秀樹にも寄る年波なのか~(笑)
『聖・少女』
『聖・少女』は、秀樹42枚目のシングル。
1982年6月21日にRCAから発売された。
秀樹27歳。
作詞:松本隆 ← 同年1月松田聖子の『赤いスイートピー』でユーミンとタッグを組み、次曲『渚のバルコニー』も作詞、リリース中。
作曲:吉田拓郎 ← ♪僕の髪ぃが・肩まで伸びて・君と同じぃになぁったらー♪のフォークの革命家だと思っていたら、ニューミュージックも自在に作曲できるのね~
…… という訳で、秀樹といえば作詞は安井かずみやたかたかし(三木たかし)で、作曲は馬飼野康二、という良い意味で固定化されていた時代は去った。
というのも、日本の音楽界に新しい潮流が起こり始めた時期だから、といえよう。
音楽の人気が、「歌謡曲」から「ニューミュージック」という新ジャンルへと移行した時期なのである。
ニューミュージックとシティポップの違い
「ニューミュージック」と「シティポップ」の違いを説明する前に、それらが誕生した経緯を話す必要がある。
作詞作曲・演奏・歌手が分業だった時代
1970年代にお茶の間のTVを独占していたのが歌謡曲である。
歌謡曲は、後ろに控える生バンドの演奏に乗せて、歌手がその場で歌った。← これって当たり前のことだよね~ @(>∀<)@➿
その歌手たちは、容姿に優れた「アイドル」と歌唱に優れた「演歌歌手」との2つに分類にされていた。
郷ひろみは「アイドル」枠であり、野口五郎は「演歌」枠であった。← ここまでは正解
ところがここで、歌も超絶うまいのだが、王子様の容姿も持つ西城秀樹が登場する。
そうして秀樹は、皆さまもご存知のように、「アイドル」枠として認識されてしまったんだよ~ ← 私はセクシー枠に入れていました @(//∀//)@ ← あほ
シンガーソングライター(作詞作曲&演奏&歌手全部やっちゃう)の時代へ
さて、「歌謡曲」という一大エンターテイメントに対し、徐々に支持を拡大して行ったのが「ニューミュージック」だ。
「ニューミュージック」は、作詞作曲、演奏、歌唱を全部(ひとりで)担う「シンガーソングライター」の形式とともに登場する。
ひとりで何でもやれちゃうと凄い感じがするじゃ~ん!
自ら曲作って、自分の主張もがっつり入れました、ってアピールされちゃうとね~
また彼らの音楽は、やや泥臭い感じのする歌謡曲とは一線を画していた。
都会的でスマートでトレンディドラマの主題歌にぴったりの雰囲気を持っていたのだ。← 懐かし過ぎる単語を散りばめちゃったわ @( ;∀;)@ ← 男女7人猿物語
かくしてこの新しい音楽ジャンルを「ニューミュージック」と呼んだのだ。← まんまやねん!
しかし後にこの命名を振り返ると、今更「ニュー」でもないので、「シティポップ」と呼び変えたわけ。
つまり、「ニューミュージック」と「シティポップ」とはほとんど同じ内容のもの、と私はとらえている。
聖・少女
さて、ニューミュージックとして作られた『聖・少女』。
青少年に呼応させたような造語「聖少女」のインパクトが〜 ← 松本隆め!
ノリのいいサビが耳について離れな~い
★『聖・少女』の全歌詞はこちら ↓ にあります @(*^_^*)@
行動
【1番 Aメロ】
八月ぅの波ぃをー 水ぅ鏡ぃにしてー
お前はルゥジュをー 海にー投げるーのさ
最後ぉのたばぁこにー 火をつけぇてくぅれよー
海猫みたいにー 淋しいひぃとぉみでー
松本隆作の上記歌詞は、単語選びも情景描写も、結構難しい。
「水」を「鏡」代わりにお化粧を直したら、そのまま「ルージュ」を「海」に遠く投げ捨てちゃった、と。← ゴミの分別が~ @(||_||)@
俺は「最後のたばこ」に「火をつけてくれ」と頼む
聖少女は「海猫」みたいな「淋しい瞳で」「火を付けて」くれる
聖少女というよりも「(海)猫」みたいな、奔放で大人っぽい少女だ。
使い終えたルージュを海に捨てるし、俺は最後のたばこを吸い出すしで、きょうの海のデートはもうおしまい。← ざまみそ!@(゚∀゚)@ ←こら!
海猫少女が淋しい目をしているのは、だからだ。
聖・少女
【1番 Bメロ】
とまーどいランデブー
とけーいのー針でー傷―付けーあえばーなお悲・しーいぜー(ハイッ)
【サビ】
セイエイエイイット少女・愛して・いる・わと・← 最高〜 @(//▽//)@
セイエイエイイット少女・振り向いて・く・れよ・
門限の帰るか帰らないかでチョイ揉めしているのか、「時計の針」が刺さって来る。
次だっ!
「聖・少女」と「Say it 少女」を掛けて来るとはね~
もちろん「愛しているわ」と「Say」して欲しいわけ。
どこか無垢をも感じさせる年下の少女の扱いは難しものですな。 ← じいさん口調で説明じゃ
【大サビ】
お前ーのー気持ーちがぁ読み切ーれないーよーーーー ← 綺麗なビブラート♪
爽やかなセクシー
…… と、何度も「気持ちが読み切れない」と困りながら、2番の最後には「軽く抱き上げて」「何処へ流れてゆこうか」と連れ去ってしまうのだから、男は大人だね。
…… っていうか!
もっの凄くドキドキしてしまう歌なのですけれどっ!@(||∀||)@
セクシー過ぎない?
いいのっ?
「少女」といってもそれは比喩で、大人同士だからね~ ← 念押しです @(||∀||)@
この歌詞に、例の、秀樹のもつ夏っぽさ爽やかさのオブラートが掛けられて、軽快にサラッと歌われるのだから、やはり秀樹は凄い!
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大盛り上がりの第33回NHK紅白歌合戦
秀樹ったら、紅白歌合戦に出る度に、お茶の間を裏切らない見応えのあるステージを披露してくれるのですけれど!
この『聖・少女』を引っ提げて出場した大晦日も凄かった!
あの「セイエイエイイット少女」、振り付けも最高じゃないですかぁ!?
右手と両膝をリズミカルに振った後、バックステップが入って左膝を上げるやつ!
テンポが速い上に、足と腕が違う動きをするから難しいんだよね~ @( ;∀;)@
紅白歌合戦では、この年も白組出演者全員が出て来て秀樹のうしろで踊った。← 何度目っ?
相変わらず秀樹大好きマッチは、秀樹の左うしろに陣取って完璧なセイエイエイイット (爆笑)
一生懸命な五木ひろしさん、西田敏行さん、細川たかしさん、森進一さんにも好感が持てたわ。
何より皆さまノリノリでとても楽しかったー!← こういう演出も何も、全てが秀樹のお人柄ですな。
…… という訳で、私たちも踊りましょうか!← そう来るの@(//∀//)@?
西城秀樹で『聖・少女』です。どうぞっ!
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