不本意ながら「大谷スキャンダル」と呼ばれている水原一平による騒動について、明日26日、大谷翔平の会見が行われることとなった。大谷は、大谷側弁護士の発表通り、水原の窃盗という形で説明を行うと思われる。今回は大谷と水原が渡米してから起こった事実に照らし合わせて、ここに至るまでの水原の心理を考察していこう。
水原一平の賭博歴 & 大谷の口座を狙う素振り
水原一平がボウヤーに嵌められて、ギャンブル依存症を悪化させていった経緯を追って行こう。
併せて、水原が以前から、大谷の口座に入り込めるような機会をうかがっていなかったかどうか、を検証して行く。
(なお、留意すべき事項は赤字で記した。)
2018年
2018年、大谷翔平はロサンゼルス・エンゼルスと契約。
渡米し、メジャーリーガーとしてのキャリアをスタートさせた。
水原はこの時に、大谷の通訳として雇用された。
水原の担った仕事は以下の通りである。
✅メディア対応の通訳
✅「大谷 対 他選手」、「対 コーチ」との会話の仲介
✅スカウティングレポート (試合に先立って対戦相手を視察し、情報を収集・分析したレポート) を大谷に伝える
その傍ら、大谷の身の回りの世話やキャッチボールの相手も行い、雇用関係を越えた友人関係のようなものを築いていった。
2021年
入団から4年目、この年はきな臭い感じの漂う年である。
水原一平と賭博
水原はサンディエゴのポーカーゲームで、カリフォルニアを拠点とするブックメーカー (賭けの主催者のこと) 、マシュー・ボウヤーと知り合い賭博を始める。
そうしてこの年の後半には、賭博へのめり込む様子が早くも見て取れる。
賭博の詳細は以下の通りである。
① ツケで賭博をするようになる
② ツケの送金は大谷の名前で行っていた (口座は水原のもの?)
③ 賭けの対象は海外サッカーやNBA(バスケットボール・アソシエーション・オブ・アメリカ)など、野球以外のスポーツ
「② ツケの送金は大谷の名前で行っていた」については、ボウヤーがESPNの取材に対し以下のように答えている。
ボウヤーは送金してきた相手の名前を知っていたが、何も疑問に思わなかったと言う。
ESPNによるボウヤーへのインタビューより
EPSEはその理由を、『(水原が大谷の名前を使ったのは)自分が大谷と仕事をしているんだと周囲に信じさせるためだったのだろう』と、推測している。
大谷翔平、FTXのグローバルアンバサダーに就任
水原が賭博にのめり込むのと時を同じくして11月16日、
大谷翔平がFTX (※ 暗号資産・仮想通貨の売買取引をする会社)のグローバルアンバサダーに就任する
この時大谷は、FTXからの報酬は全て、FTXからの仮想通貨と株で受け取るとの契約を交わしている。
※ 暗号資産・仮想通貨とは
紙などの実態もなく、日本銀行などの保証もない、ネット上の通貨。
ネット通貨を扱う人々の信頼によって価値が決まるため、価値が乱高下しやすい。
その為、投資対象とした際には、典型的なハイリスク・ハイリターンとなる。
仮想通貨の代表的なものが「ビットコイン(BTC)」。
なお、仮想通貨の便利な点は、手数料が安く、銀行を通さずスピード送金ができること。
FTXは2022年11月11日に米裁判所に破産を申請。
被害者団体は、FTXに不正行為があったと主張。
広告塔となった大リーグの大谷翔平選手を含む11人の著名人も、この訴訟の被告に指名した。
この時の契約に際しても、通訳は水原が担ったと思われる。
2022年
2022年の終わりには、水原の負債は100万ドル (約1億5000万円) を越えていた。
そこから先、負債は増えて行くばかりであった。
2023年~2024年3月
この2023年の早い段階で、負債は400万ドル (約6億円) に膨れ上がる。← 転落人生~ @( ;∀;)@ 書くのイヤになってきた~
水原の主張 | 大谷翔平の主張 |
【’24年3月19日 ESPNトンプソン記者への水原の回答】 ⚠️「彼(大谷)は明らかに不満そうでしたが、もう2度と私がこのようなことをしないよう助けると言ってくれた」 ✅「大谷は何も知らなかった。私はただ、借金を返済するために電信で送る必要があると言っただけです。彼はそれが違法かどうかは訊いてこなかった。」 ⚠️1回につきの限度額50万ドル (約7500万円) を8~9回、’23年始め~同年10月の間に、大谷のパソコンから大谷自身が電子送金した。 ✅「(送金しても大谷や自身に危険が及ぶとは) その時はふたりとも全く考えていなかった」 | |
【翌20日】 ✅上記、大谷に借金を肩代わりしてもらった、という回答を全面撤回。 ✅ESPNのインタビューには嘘を付いたと回答する。 ↓ ✅ESPN『翔平の口座から本人の知らないうちにお金を引き出したのか?』の問いには無回答。 ⚠️開幕戦終了後、選手たちに自らが「ギャンブル依存症」であることと、ドジャースからは解雇されたことを告げる。 | 【20日 大谷サイド】 ⚠️大谷は、開幕戦終了後の水原の告白を受け初めて、「自らの口座から金を引き出されていたこと」を知る。 ⚠️大谷の代理人が法執行機関に、「大規模な窃盗の可能性の捜査」を依頼する |
依存症の特徴
以下に上げるのが、ギャンブルに限らず「依存症者の特徴」だ。
✅依存したものをやり続けるためには、手段を選ばない
✅呆れるほど子どもっぽい、すぐバレるような嘘をつく ← 正常者のつく嘘とは異なる
✅底つき (命を脅かされたり、人生を破壊されたりするようなどん底の体験をすること) を経験しない限り止めようと思わない
スポンサーリンク
結論と推測
事実:事件前も事件後も、大谷と周囲のコミュニケーションには水原の通訳が不可欠であった。
水原は通訳という立場を利用して、違法な賭博に関わっていたことや負債を解消する方法について、周囲を欺いたり自分の思い通りに誘導したりすることができた。
事実:大谷翔平は野球バカであり、野球以外のことには関心がなく無頓着である。
大谷は賭博はやらないし、自らの口座の管理も人任せ
事実: ピート・ローズ (200安打最多回数記録などを保持しながら、監督在任中の野球賭博により、 1989年にMLBを永久追放された) の逸話は有名である。
大谷は賭博関係には神経質になっていたはず!
事実:チームではことあるごとにミーティングで野球 (スポーツ) 賭博に関する注意を喚起している。
大谷は賭博関係には神経質になっていたはず!
事実:ESPNの水原へのインタビューは大谷の広報担当者が受け、3月19日夜、広報担当者立ち合いのもと、90分に渡って行われた。
1月にボウヤーに捜査が入ったことを知り水原は、大谷の金を使い込んだことも、英語と日本語とで内容を言い分けて、切り抜けようとしたのでは?
発言:上記インタビューで水原は、「大谷選手はお金について私を信用していない」と言及している。
大谷は水原に対し全く無警戒であり、ましてや大谷は、水原が自らの口座から金を抜き取るとは考えもしなかったでしょ。
大谷翔平が、ぎりぎりまでタイミングを見て、ことの真相を発表することは自明の理であった。
ドジャース移籍の時も結婚の時もそうだったようにー。
好打者は、ぎりぎりまで球を引き寄せてから打つものだ。
関連記事
★ ↓「大谷選手が受けた被害」と、「アルコール依存症患者の家族が受ける被害」とを比較してみました。
★ ↓「依存症者が抱える危険性」と「治療の特異性」を、報道のあり方から説明しました
↓ この記事を気に入っていただけましたら下のフィンガースナップ♥をぽちっと押してくださいませ。なな猿くんのランキングが上がります。
@(_ _)@ 応援してくださるととても嬉しいです☆
コメント