明菜ちゃん復活の理由【中森明菜のデカダンス】

中森明菜が7年ぶりに沈黙を破り、活動を再開した。まずはYouTube公式チャンネルにて動画を公開し、今後ファンイベントも開催予定という。何が彼女をこの度の活動再開へと向かわせたのであろうか。

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目次

YouTube公式チャンネル

現在の中森明菜

中森明菜の活動再開は、彼女のYouTube公式チャンネルにおいてスタートした。

明菜ちゃんは2024年5月1日にデビュー42周年記念日を迎えた。← 光陰矢の如し~ @( ;∀;)@
それを視野に入れ、彼女のYouTube公式チャンネルで2024年4月3日から毎週水曜に歌唱動画を公開し始めたのだ。
公開状況は以下の通りである。

第1弾4/3『TATTOO』
第2弾4/10『BLONDE』
第3弾4/17『ジプシー・クイーン』
第4弾4/24『北ウイング』
第5弾5/1『スローモーション』
中森明菜YouTube公式 公開曲

これらは『北ウイング-CLASSIC-』を除き、全てジャズバージョンとして公開された。

悲劇的な半生

『TATOO-JAZZ-』歌唱シーン

デビュー2曲目の『少女A』が爆発的なヒットを飛ばし、「昭和の歌姫」と呼ばれるまでに飛び抜けた歌唱力で歌謡界を席巻した明菜ちゃん。

しかし、明菜ちゃんの半生を振り返ると、それは悲劇と欺瞞に満ちたものである。← お気の毒です @(;_;)@

何だか申し訳ないんスけど、以下一覧表にしてみました …… ← いろいろあり過ぎなんだもの~、ごめんなさい~ @( ;∀;)@

年月日年齢出来事
1982.5/116『スローモーション』でデビュー
1985.1月19公開された映画『愛・旅立ち』で共演した近藤真彦と恋愛関係に陥る
1989.7/1123近藤真彦の自宅マンションで自殺未遂
同年12/2824「音研」から独立し新事務所「コレクション」を設立
同年12/3124自殺未遂の件で、金屏風会見 ← 詳細は書きたくない @(-“-)@
1991.9月26設立されたばかりの新事務所「コンテニュー」に移籍
1993年28個人事務所「NAPC」を設立
1994年29信頼していた木村恵子氏が暴露本『中森明菜 悲しい性』を出版
1995.6/1029母親が死去
明菜の預金を家族が使い込んでいたとして、これを機に絶縁する
2000年35音楽事務所「楽工房」と契約しマネジメントを任せ、個人事務所「FAITH」を設立 (前身は「NAPC」)
2010.10月45体調不良により芸能活動の無期限休止
2014.12/3149第65回NHK紅白歌合戦にスペシャルゲストとして出演
2022.8月57個人事務所「HZ VILLAGE」を設立
2024.4月58YouTube公式チャンネルにおいて5曲を公開
同年5/158デビュー42周年記念日

上記赤字は、明菜ちゃんに大きなダメージを与え、周知の事実となっているものだ。

それに加え、にある事務所の移籍や設立には常に、不実な男性の影金を使い込まれた話が付きまとった。
明菜ちゃん自身、そのような境遇に関して以下のように語っている。

新しいスタッフとめぐり会って、今度こそ大丈夫、と思うんだけど、またダメで、その繰り返し。普通のコだったらちょっと生きていられないよ、きっと。もう人間不信なんてもんじゃない。またダマされるんじゃないかって、恐怖心にとらわれちゃってるから……。きっと、…

『WITH』’93年11月号 より引用

明菜ちゃんのデカダンス

さて、そこまで打ちのめされて還暦も目前にした明菜ちゃんが、なぜこの度活動再開に動き出したのか?
語弊も覚悟しながら、私はこう考える @(‘ω’)@ ← この顔をした時は要注意~w

明菜ちゃんはデカダンス( ≒ 滅び)に美を見出すタイプだから

↑ うっわ @(〇_〇)@ ← 白目

実は私、彼女の歌声の素晴らしさをを思っては、
『早く復帰しなければ声が出なくなってしまう~(ハラハラハラハラ💦)』とずっと気にし心配していたのだ。

そうして、ようやく、今回、YouTube公式チャンネルで歌唱が公開されるにあたっては、
『大丈夫かい~ @(||_||;)@』と、心底怖かった。

案の定YouTubeを拝聴すると、技術的にはかなり苦しいか。← おい~@( ;∀;)@

しかしそこには、全盛期に私たちが感じ取っていた明菜らしさがあり、人生を漂って身に付けたデカダンスの美しさというものが附加されていた。
私はおおいに納得させられたのである。

今明菜ちゃんが見せたいものは、語弊を恐れずに言うならば、

人生のなれの果ての美しさなのだ

「人生のなれの果て」なんて言うには、明菜ちゃんはまだまだお若いわよ。これからよ @( ;∀;)@ ← なに天下の歌姫に申し上げてんの〜

『難破船』

『難破船』歌唱シーン

彼女が芸術的な歌唱を披露し、特別大衆賞、第18回日本歌謡大賞:最優秀放送音楽賞、放送音楽特別連盟賞、第16回FNS歌謡祭:最優秀歌唱賞、優秀歌謡音楽賞などをかっさらった『難破船』を思い起こしていただきたい。
(3連覇のかかった日本レコード大賞は、ふたを開けてみれば近藤真ぴこ『愚か者』が受賞……;)

寂し過ーぎてー壊れーそおなのー
私は・愛の難破船ー
← どうにかしてやれよ~@(T_T)@

これを明菜ちゃんは、切羽詰まった表情で、震えつつ、涙を流しながら歌い上げた。
自分は、報われない愛の底に沈んだ難破船とするこの歌は、典型的なデカダンスの1曲だ。← 明菜ちゃんの得意分野

案の定明菜からは圧倒的な退廃美が漂い、それは人々の心の奥底に沈み込んだのである

デカダンス型人生

前述した「悲劇的人生」は、明菜の財力と女性としての魅力が災いして、欲にまみれた人間たちを引き寄せた、といえる。

が、一方で、デカダンス型の芸術を、生き方を、意識せずして好む彼女が自ら引き寄せたもの?とも思わせる。← 語弊の固まりですからね~、許して~ @( ;∀;)@ ヒー!

6曲のJAZZ ver.

『スローモーション-JAZZ-』歌唱シーン

ともかく、YouTube公式チャンネルをご覧になった方々から、「顔が違う」とかなんとか言われようと、明菜ちゃんはへっちゃらだよ。
彼女は、滅びの一歩手前の美しさを見せようとしているのだからー。

人生に疲れ果て、よろめいて、それでも尚ファンに手を伸ばそうとするギリギリの姿こそが、彼女の芸術観とマッチしたのだ。
漸く訪れた「見せ時・歌い時」なのだ。

…… という訳で、今回は明菜ちゃんが発表したJAZZバージョン6曲(CLASSIC含む)を、良かったと思う順に挙げて行こう。
これは、私から中森明菜へ送るエールである。

①『スローモーション-JAZZ-』
「楽器の音色」と称された明菜ちゃんの声色が最もよく出ていると思う。
ロングトーンも形になっているし、ビブラートも丁寧に掛けられている。
ただ、2番に入った途端に息切れ状態になったので、まずは1・2番を歌い通せる体力を養おう!

②『北ウイング-CLASSIC-』
こっちの『CLASSIC北ウイング』の方が、明菜ちゃんらしい歌声の響きが出ているよね♪
ただ、マイクの感度をかなり上げているのか「クチャ」という咀嚼音のようなもの、も聞こえてしまうのが難点?
『そういえば明菜ちゃんのしぐさは昔っから少しお婆ちゃんぽかったな(笑) ←可愛い意味で』なんて思い出しました~

➂『TATOO-JAZZ-』↓
やっぱりアップテンポの曲はいかにも苦しそう。
歌声というより地声が出ちゃったところもあるかな?
喉に詰まったような息切れ気味の歌い方になった、という感じ。
歌う姿はめっちゃ可愛い~!

④『ジプシークイーン-JAZZ-』↓
出だしは「おっ!いいか?」と思ったんだけれど、声が伸びなくて、ブレスごとに間が空いてしまった〜。
ややぶつ切れ感で苦しそう。

⑤『北ウイング-JAZZ-』↓
こういう歌い方なんだろうけれど、『北ウイング』を切れ切れと歌うのはどうかなぁ。
声を伸ばしたしっぽの「ーオウ」「ーイ」といった「うめくようなまとめ方」も違う気がする。
明菜ちゃん、体調が悪そう?無理はしないでね。

⑥『BLONDE-JAZZ-』↓
マツコ・デラックスさんが1番好きな歌よ~
明菜ちゃん、頑張って!

偉そうにいろいろ書きましたけれど @(//_//)@(← 全くもう!)、ゆるっとしたお洋服の明菜ちゃんは美しく可愛らしかったです。
デカダンスな美しさをJazzで醸し出せるのは、明菜ちゃんだけなのではないのかな。
体調に気を付けながら、また歌う芸術を追求して行ってくださいね♡

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