世界で1番王子様な【西城秀樹の「至上の愛」】

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痩身

全国縦断ツアーの様子はLPレコードにも収められた

「至上の愛」は、1975年8月25日にリリースされた西城秀樹の14枚目のシングルである。秀樹20歳。← @(//_//)@ 成人おめでとうございます㊗️
作詞:安井かずみ / 作曲:馬飼野康二

1973年5月に「情熱の嵐」で爆発的な人気を博してから、ワンマンショー・コンサート・ライヴ・TVドラマ(「寺内貫太郎一家」など)・CM(ハウスバーモントカレーだよ~♩)・映画(「愛と誠」)と仕事も多岐に渡り、多忙な日々を過ごすこととなった秀樹。

1975年前半には「傷だらけのローラ」を引っ提げての初の海外進出、
後半に入ると、7月20日~8月24日に掛けての※『全国縦断ツアーが始まる。
それらと前後しながら、2月『この愛のときめき』・4月「傷だらけのローラ (仏語版)」・5月「恋の暴走」とシングル曲を発表、
全国縦断ツアー明けの8月25日にこの「至上の愛」のリリースとなったのだった。  

…… という訳で、休む間もなく渾身の活動を続ける秀樹は、快進撃の一方で心配になる程痩せている。← @(||_||)@ 私の手作り料理で何とか … ← どっこい下手くそ

※ 全国縦断ツアー
7月20日 富士山麓での3万人規模の野外ライヴを皮切りに、約1ヶ月をかけてのツアーを敢行 (日本初・夏フェスのはしりとなる。)

少年と青年の狭間で

全国縦断ツアーの様子を「ブロウアップヒデキ」として映画でも上映

1975年は秀樹にとって過渡期といえる年で、
秀樹を少年から大人の男性にしよう』という企画が出、具体的にはこの「至上の愛」と「白い教会」の次は、阿久悠が作詞を受け持つ、ということが決定されていた。

「至上の愛」のレコードジャケットは秀樹が煙草を吸っている姿である。

すわ大人の秀樹に移行か?と捉えた方もいらっしゃるだろうが、ジャケットと作品とは完全に一致している訳ではない。語弊を恐れずに言うならば、撮影者と作詞・作曲家との意図は異なるところにあったという可能性大である。

私は、「至上の愛」の作詞家:安井かずみと「白い教会」での作詞家:たかたかしとは、寧ろ『大人になる直前の秀樹にしか歌えない作品作り』に心を砕いたのではないか、と感じる。

「至上の愛」
『至上』とは『この上もないこと。最上。最高。』の意で、「至上の愛」とは崇高とも言える愛を捧げ、捧げられることである。
まさに《純愛》である。
少年と青年、青年と大人の狭間でこそ成立する崇高な愛の結晶である。

加えて王子と言えば『ロミオとジュリエット』だった時代だ。愛は成就しない。← きっぱり @( ;∀;)@
切ない悲恋に身を裂かれる思いを、《純愛》を、瘦身の秀樹王子は得意の劇場型歌唱で熱唱かつ絶唱する。← 待ってました!

@(*’ω’*)@ 「至上の愛」の全歌詞はこちらから ↓ ご覧になれます。

受動と能動

「ブロウアップヒデキ」との同時上映は「おれの行く道」( 主演:田中絹代 )

作詞家:安井かずみは歌詞の中に仕掛けを作ることにたけている。今回は ※1 受動と能動との連続技である。
能動は「僕」、受動は「君(彼女)」だ。

※1 受動と能動
※ 『能動』とは「自ら (相手に) 行う行為のこと」を表す。その一方で『受動』は「相手の行為を受けること」を表す。

【1番 Aメロ】
そんな・悲しい・しぐさで
ぼくを・止めちゃ・いけな・い

送ってー(僕の能動) 送られてー(彼女の受動)
帰ーれなく・なるからー

同じメロディの繰り返しで

風に・吹かれ・このまま
走る・若い・気・持ち

抱かれてー(彼女の受動) 抱きしめてー(僕の能動)

【2番 Aメロ】
愛してー(僕と彼女2人の能動) 愛されてー(僕と彼女2人の受動)

男性、女性、それぞれの立場でなされる行為 (能動・受動) が描写されて行くのだが、
実はそれは、『 2人で行っている1つの行為 (彼女の家まで歩く / 抱き合う / 愛し合う) 』なのだ。

そうして、このフレーズが来る。

ひとつに・なりたい・ふーたーりー

1つの行為を行っていると、体が2つあることがもどかしくなる。
行き着く先はそこなのである。ふたつのからだが求めるものは「ひとつ」
そうしてそこまで求めてしまう所以は、「至上の愛」だからなのだ

秀樹ご指名の安井かずみは「ちぎれた愛」で名フレーズ『孤独な二人』を生み出したが、
この「至上の愛」でも同一のテーマを追い求め、見事な歌詞表現にまで持って行っている、と感じた。

@(//_//)@b プロいよ〜 ← プロだよ。

渾身

「ブロウアップヒデキ」ポスター

秀樹、グッと思い詰めるような表情でソウルフルな熱唱へと突入

【サビ】
君を・どこかへー   連れて・ゆきたいー
海がー見えるー   見知らぬー街へー
愛を・たよりに  そして・確かな
体ーふたつをー   寄せあい
ねむろう ……

このサビが、離れられない2人を噛みしめるように
頭を振り髪を乱し
辛さに耐えるような表情を見せ
全身全霊で来るのだ。

うなるハスキーボイス
ビシビシ伝わる魂の熱唱
@(//_//)@ いやぁ、秀樹の歌唱は胸に響きますな。

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とどめ

「BLOW UP! HIDEKI」ポスター 秀樹はホイッスルを下げているよ!

「至上の愛」をレコードで聴くと、やはり気高い雰囲気を醸し出すアレンジが施されている。

アコースティックギターの調べに乗せながら、美しい女性ソプラノが
ラララ―・ラララ―・ララララララ―
ラララララララ― ラ・ブラブラブラブラ…・ブラァバー
← 素晴らしい歌唱テクニックです~
(間髪入れず秀樹) そんな と歌い出す。

【サビ】はヴァイオリンが前面に出て盛り上げ、途中に入るのが鐘の音

【アウトロ (曲の終わりになされる演奏 ) 】も全曲を通じて奏でられるアコースティックギターとヴァイオリンとが一体となって静かに終わる。

これがテレビ演奏になると何故か『大時代的』になってしまう。
前奏での女性ハミングが「ダバダー・ダバダバダバ…」に変化し、← 11PM @(//_//)@ ?
アウトロも「ジャァン♫」と切り上げてしまうのが、とびきりの秀樹王子へのアレンジとしては、ややイメージがずれる気がしないでもなかった。←「愛の十字架」と間違えたの @( ;∀;)@? ← いやいや!勿体ない程素敵です!

★ こちらが ↓ 「愛の十字架」についての記事ですわ @(//_//)@


それに♡ これがあるから全然許しちゃう。
オーガンジーの編み上げ衣装に赤い薔薇🌹の秀樹が、← 透ける素材が似合うわ @(//_//)@
ねむろう…… 」って囁いてくれるのだ。
キャー!もう非の打ち所のない王子でしょー
癖になりそう~ 毎晩囁いて~ ← 身の程知らず

狭間にいる人間 
脆さも 儚さも 純粋さも あわせ持ち
なんて美しい
誰もが そう 思わざるを得ない
そんな
秀樹王子を
堪能しよう
私 …… なんでポエムにしているの @(//_//)@?

それでは、西城秀樹『至上の愛』です。どうぞっ!

↓『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』の中に収められている、可愛い顔で歌い出す『至上の愛』です。どうぞっ!

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