扱いやすい人と扱いにくい人がいる理由
それは
元々持っていた性格がむき出しになるからです
認知症には確かに『易怒性』という特有の症状が見られます。
それにしても『要介護状態 = 弱い立場に置かれる状態』という共通した状況にある時の各人の有りようは、さまざまです。
私は父と母という、性格が両極端な両者を介護する状況に置かれて改めて、(母は認知症、父は認知症はありませんでしたが、) 『元々持っていた性格』に注目せざるを得ませんでした。
自身が認知症になり脳内の抑制する力が弱まると、各人の『元々持っていた性格』が露骨に表面化するようになります。
大雑把に2通りに分けると、以下のようになります。
- 本来の性格が穏やかな人は扱いやすい
- 本来の性格が荒い人は扱いにくい
解決する方法
1番の解決方法は服薬です
認知症者用に出される薬には『易怒性 (いどせい:怒りっぽいこと) 』を抑える効用を持つものがあります。まずはそれをしっかり飲ませましょう。薬がありますからね。恐れる必要はありません!
★ 「薬の飲ませ方」については ↓ 以下の記事をご覧ください。
しかしそれでも、突然のアクシデントですとか認知症者の気分の波によっては、「扱いにくさ」が出てしまう場合があります。
その場合は、むき出しにされる認知症者の性格をそのままに受け止める、というか浴びるしかないのです。← 経験者は語る、ですよ~ @( ;∀;)@
ですから私は、ご家族に認知症者が出た場合、その介護を引き受けるか否か、は要介護者の有している性格や性質から判断する、ことも重要になると考えています。
その判断の為にも、以下の章を設けた訳です。
扱いにくい性格や性質
上記に二分した「気が荒い性格や性質」の認知症者は、根本的に扱いにくいです。← いわゆるベースってやつですね @( ;∀;)@
それでは更に細分化して、3種類の扱いにくい性格を上げて行きましょう。
① あまのじゃく
「相手に逆らい、反対のことをやりたがる性格や性質」を持つ認知症者は扱いにくい第1位に上げてしまいます。
認知症にかかった途端に、患者本人ができること、というのはどんどん少なくなって行きます。そこで介護側が様々な工夫を施して生活を成り立たせようとするのですが、「あまのじゃく」な人は、その工夫や変化を拒否してしまいます。すると介護者は、第一歩から頭を抱え込むことになるのです。
要介護者が工夫を受け入れてくれないので、仕方なく現状維持のままで行くと、案の定いろいろな生活上の不具合が生じます。結局は介護者が我慢をして、不具合なままの生活を受け入れるしかなくなってしまうのです。← これを理不尽という @( ;∀;)@
母が郵便受けから郵便物を取ってはなくしてしまうので、家の中に『郵便物置き場』と書いた箱を置いたところ、
「こんなものは必要ないわ。」と言い取り除いてしまいました。同じ工夫を3回繰り返した後、箱を置くのは諦めました。
郵便物は全て大切ですが、特に役所から送られて来るものは重要度が高く、その度に母に紛失されて困りました。
母の「介護保険被保険者証」や「介護保険負担割合証」「医療被保険者証」なども失くされてしまい、それぞれ2~3度ずつ、再発行の申請を申し出ることになりました。
② プライドが高い
プライド、自尊心 ( 自分の考えや言動などに自信をもち、他からの干渉を受け入れない心の有りよう ) が高い人は、やっぱり扱いにくいですよ。
既に介護状態に入っていますから、自尊心をへし折るような状態や必要が出て来るのは当然なのです。
その1つ1つを要介護者に受け入れて貰う為には、壮絶な説得を必要とします。しかし、壮絶な説得をしても受け入れませんよ。プライドが高いですからね。
それでもたま~には折れて承諾してくれることもあります。それでもうまく行きません。
例えば介護者が、『要介護者に紙パンツを履かせようとする ← 説得の末承諾してくれた内容』その時には、
要介護者は説得され承諾した全ての内容を忘れていて、
そのプライドにかけて拒否して来るからです。← The 認知症 @( ;∀;)@
もう母の実例話しちゃいましたから、母の実例無しッス。← 読者様に当たっている訳ではありません。決して!
③ 頑固
頑固な人は何事も貫き通して曲げませんからね。
幾ら言っても何回説得しても、まあ忘れてしまいますし、基本頑固であることだけが残って介護者の言うことを聞き入れません。
言うことを聞かないとなったら、聞きません。頑固ですから。手に負えませんよ。
★ @(*’ω’*)@ 「扱いにくい要介護者に通院をさせる方法」はこちらです ↓
★ @(*’ω’*)@ 「扱いにくい要介護者をデイサービスに通わせる方法」はこちら ↓ になります。
扱い易い性格や性質
最初に二分した「穏やかな性格や性質」の認知症者は、根本的に扱い易いです。← ベースですね
その上で、以下の性格を有する人は扱い易い認知症者と言えます。
素直
これに尽きますね~
穏やかで素直な性格の人は、介護者による工夫 (変化) をすっと受け入れてくれます。
また「嬉しい」「有難い」など介護者に対する気持ちも素直に口にしてくれます。← 介護冥利に尽きますよ~ @(*’ω’*)@ ← 不肖の娘であっても
また『素直な人ほど我慢強い』という不思議な関係性もあり、更に介護に協力的な姿勢へと繋がります。
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扱いにくさが表に出た場合の対応
上記「素直な人」でも時には易怒性が出ることがありますし、
扱いにく性格だからと言って、それを理由に介護を断るのも難しいということは多々あります。
そうした時、『扱いにくさ』が表面に出てしまった場合の対応を最後にお話ししておきます。
対応は単純で、
( 興奮している ) 要介護者と物理的に距離を取ります
違う部屋に移るのも良いですし、1階2階に分かれている場合は2階に上がってしまいましょう。
そうして要介護者の興奮が収まるまで、その隔離状態を続けることです。
認知症者は嫌な記憶ほど残りやすい、という特徴を持っていますが、それでも一晩か二晩寝てしまえば忘れます。相手が忘れたらまた、平常運転で接すれば良いだけです。この『忘れるという症状』が、認知症者の介護にあたりプラスに働く場面が実はかなりあります。← 表裏一体ですよ~ @(*’ω’*)@
隔離状態を行う場合、要介護者の居場所には刃物類 ( ハサミ類を含める ) を置いておかないように、日頃から心掛けておきましょう
服薬をさせ、日頃の用心を心掛けていれば、恐れることはありませんよ~ ← 何だか防災の心得みたいになってしまいました~
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