【松田聖子の高音がきらめく】「チェリーブラッサム」の疾走感

2022年12月3日2023年10月11日

「チェリーブラッサム」

「チェリーブラッサム」は、1981年1月21日にCBS・ソニーからリリースされた松田聖子4枚目のシングルである。松田聖子18歳。
作詞：三浦徳子 / 作曲：財津和夫 / 編曲：大村雅朗
作曲は、前3作のシングルを担当した小田裕一郎から財津和夫に変更となった。

疾走感

「チェリーブラッサム」は以前番組内で登場した時に、マツコデラックスさんがひどく反応してお気に入りであることを口にしたのを覚えている。女子よりも男子に人気がある曲と思われる。← マツコさんも男子に入れちゃっていいわよね～ ← マツコさん、お喋りななな読まないで～ @(>人<)@ ← 怯える猿

アップテンポの
可愛く健康的で明るい女の子の曲なのだ。

実はこの「チェリーブラッサム」
聖子ちゃん自身は当初、気に入っていなく
レコーディングにも時間がかかって
発売時にはとうとう
『これで私もおしまいだ ……』と思ったとか～ ← 可愛い！

分かるのよ、その気持ちが、私には！← へ～、意外～

後日聖子ちゃんは
「財津和夫のニューミュージック系のメロディに不慣れだったため。」と語っているそうだが、
いや、それよりも、
引っ掛かりがないように思うのだ。
『 (可愛い聖子ちゃんの) 可愛さアピールポイント』がない曲なのだ。

分かり易く言えば、前曲のような『甘えん坊歌唱』が入り込む余地がない曲なのである。
★ @(*’ω’*)@ 前曲「風は秋色」での『甘えん坊歌唱』については、↓ こちらに載っています。

ストリングスとバンド音

この「チェリーブラッサム」のレコーディング時のアレンジは、歌番組の中では再現が難しいのだが、
前曲には見られなかったアレンジが施されているのは確かだ。
聖子ちゃんお得意のストリングスに、バンド音 (ドラム・ベース・ギター) が同程度の強さを以て加わっている。
そうして両者相まってこの「チェリーブラッサム」の疾走感を作り出しているのだ。

【前奏】
ト・タンタン(ドラム)・トゥルルルルー(ヴァイオリン)
………
チャチャチャ・チャ・チャチャーチャチャ・チャ
チャチャチャ・チャ・チャチャーチャ・(以上ピアノ)
な・に・もーかもー
と歌い出して行く。

前述したように、ストリングスにバンド音がうまく絡んで疾走感。
レコードで聴いた方が上品な仕上がりにはなっている。

前向き

出だしはもう、Aメロ兼サビという感じ～？
サビにしては長さがあり過ぎだけれど、
Aメロにしては盛り上がっているしで、
『サビが無敵の聖子ちゃん』らしい構成だ。← またしょっぱなから高音で聞かせてくれますわよ～♪

【1番】
な・に・もーかもー め・ざ・めーてくー　
あ・た・らーしい わた・しー
走ーり出ーしたー ふ・ね・のー後ー
し・ろ・いー波ー踊ーぉってるー

あ・な・たーとのーや・く・そーくがー
か・な・うーのはー あし・たー
胸ーに抱ーいたー あ・い・のー花ー
受・け・とーめてーくれるーでしょうー

「目覚め」「新しい私」「走り出した」「明日」
明日へ未来へと走り出す明るさ。

明日という近い未来には「あなたとの約束」が待っている。
なんでしょうね～、約束って。
これから未来へ向かって2人で歩いて行こう、ということ。
それで次のくだりで、
空をキャンバスに見立てて2人の未来を描くのもいいのだけれど、私は

【2番 Bメロ】
夕日は・今・夜ーのたーめにー
水平・線・沈むーのよー
私は今・愛のたーめにー
激しい・風・吹かーれてーぇー

「夕日」が「地平」に没するのはごく自然な現象に見えるけれど、
「夕日」は「夜のために」「沈む」のだと言う。
そんな風に私も
「愛の為に」「激しい風に吹かれ」と歌い上げる聖子ちゃんにぐっと来てしまった。← 聖子ちゃんの人生そのものよ～ ← まだこの時は知る術もなし @(T-T)@ ← 悲しいかな無風猿