普段はその歌声を、秀樹のダイナミックなアクションとともに楽しむスタイルだが、その歌声が、迫力の映画画面に合わせて流れて来たらどうだろう。今回は、話題の映画の主題歌とあって、いち段とスケールの大きい熱い歌唱が炸裂します。
『南十字星』
『南十字星』は、41枚目のシングルとして、1982年3月25日にRCAからリリース。
秀樹、26歳。
作詞:竜真知子
作曲:水谷公生
編曲:佐藤準、準編曲:芳野藤丸 ← 張り切ってる!
初の日豪合作映画『南十字星』の主題歌である。← 豪はオーストラリアのことです @(*^_^*)@ ←親切猿
この映画は太平洋戦争を描いたものである。
日豪合作映画『南十字星』のあらすじ(ネタばれだよ~ん)
太平洋戦争中、日本の統治下にあったシンガポールが舞台。
日本軍の通訳官 田宮稔 (中村敦夫) と捕虜のオーストラリア兵ペイジ (ジョン・ハワード) との友情を描いた作品。
出演は他に、北大路欣也、藤岡琢也、黒木瞳など多数。
①太平洋戦争中の1941年、日本軍占領下のシンガポールで、港に停泊していた7隻の日本軍の艦船が爆破される。
日本軍は、現地の中国系住民らの仕業と思い拷問にかける。
②しかし翌年、同様の事件が起こったことを機に、実は英・豪連合軍の仕業と知る。
日本軍は、指揮官のペイジ大尉らを捕虜とする。
③通訳官の宮田は、ペイジに自供を強いる日本軍の拷問を阻止し、2人の間には友情が芽生える。
④けれども、軍事裁判にかけられたペイジは、皮肉なことに宮田の手による斬首刑に果てることとなる。
⑤ そうして終戦後、宮田は捕虜殺害の罪で死刑を宣告される。
しかし、宮田による斬首刑はペイジが望んだことだと立証され、宮田は許されるのであった。
@(T_T)@ 終始やるせない感情に突き動かされる映画ね~
ペイジは南十字星が光るオーストラリア (家族のもと) へ、どんなに帰りたかったことか。
主題歌『南十字星』
秀樹が歌う『南十字星』は、実は上記映画のストーリーとの直接的な繋がりはない。
しかし、故郷オーストラリアと残して来た家族を想うペイジの気持ちは、余すところなく歌い上げている。
それどころか、映像と一緒に聞くとヤバいよ @(||Д||)@ おぅっ
★『南十字星』の全歌詞はこちら ↓ にあります~ @(*^_^*)@
いち大スペクトラム歌唱 – ウィスパーボイス
イントロのキーボードとギター(芳野藤丸)が作り出す切迫感が凄い!← 胸が押し潰されそう~ @( ;∀;)@
【1番 Aメロ】
もしもあ・なーたがー ここにーいたらー
夕陽ぃの色もー 違うだぁろうー
季節はぁずれのー 潮騒・聞いてー
おもいー知らさぁれた かえらぬぅ愛ー ← アクセントをやや強めに
今回の歌唱の緩急の付け方はすごいからね。
まずはウィスパーボイスで歌い出しだ。← ささやくような歌唱法のこと
ウィスパー歌唱での秀樹の強力な武器はハスキーボイスである← ハスキーボイスって1000人に1人位?そんなにいる~ @(?_?)@?
ともかく、現在に至るまで、日本の魅惑のハスキーボイスといったら、西城秀樹と大原麗子の2人しかいない。← 奥様!納得でしょ⁉
吐息めいたかすれ声が、ああっ!狂おしいっ!@(//∀//)@
いち大スペクトラム歌唱 – 泣き節
【1番 Bメロ】
リーメーンバー みぃなみ十字星ー
このみ・さきでー口づぅけたーらー
リ・メンバー 永遠のあ・いがー
叶うと・しぃんじたァーンあーの日ー
Bメロなので、次第に声を張って行きますよ~
キャー!岬での口づけの情景がくっきりと浮かぶわ~
潮騒、唇を合わせる2人。← 見て来たよう @(//ε//)@ ちゅー!← 止めいっ!
空には南十字星がピカリ!
「リ・メンバー」と「永遠のあ・いがー」では声を艶やかに泣かせている。
秀樹は、「自然と(声が)ひっくり返っちゃう」と明言しているので、意識しないでも歌の表情を作れちゃうんだね!← 天才だから
「叶うと」の次、「しぃんじたァーン」って、声を泣かせながら「ァーン」につなげるのって、ファン冥利に尽きるでしょ @(/ω\)@💦
こういう歌唱も、ロックを歌いながら身に付けたんだろうね♡
いち大スペクトラム歌唱 – わざとら歌詞
2ヶ国で合作されるぐらいの映画には、それにふさわしいインパクトのあるサビが求められる。
そうしてそのサビに乗せる歌詞は、得てして、かっこつけたわざとらしいフレーズになってしまいがちなのだ。
この『南十字星』にもその傾向が見られる。← ”南十字星”自体がとんでもないかっこよさ
この「わざとら歌詞」を、鼻につくことなく歌いこなせるとしたら、それは秀樹しかいないでしょーよ @(/ω\)@
【サビ】
あーあ あなただけがァーン あーなただけが欲ーしいー
このむーねにー このうでーのなぁかにー ←ファルセット
あーあ あなただけがァーン あーなただけが欲ーしいー
こいびーとよーーーー ← ここで綺麗な長いビブラート
この腕のなぁかにー
「ああ あなただけが あなただけが欲しい」
サビのしょっぱなに来るこの歌詞は、ドラマや映画で使い古されたと言ってもいいぐらいに、クライマックスに用いられがちな臭いフレーズだ。
だからこそ、このフレーズを使うことができる男性はヒジョ―に限られてくる。
アラン・ドロン、ジェームス・ディーン、日本人では西城秀樹にしかその権利はない!← 言い切った~!@( ;∀;)@
しかも、この臭さを歌詞の中で浮かせずに処理できるとしたら、それは秀樹だけなのである。
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悲劇性
映画にとって主題歌というのは、その興行成績に影響する程重要なものだ。
そこに西城秀樹を起用したのは、上記スケールの大きな歌唱と映画特有の決めフレーズを歌いこなせるという点にあるだろう。
また秀樹が持っている、「やんちゃゆえの切なさ」「一途ゆえのやるせなさ」が、戦争という悲劇にマッチしたからかもしれない。
明るくサービス精神旺盛でありながら、「悲劇性を帯びたシリアス」が超絶似合ってしまう秀樹。← ファン泣かせ~ @( ;∀;)@
映画のスクリーンとともに流れると、情景に寄り添うように、悲しみを高めるように響く秀樹の歌声。← お見事です!
ウクライナ、イスラエル、ときな臭い今だからこそ、広島生まれの秀樹の歌声を一緒に聞きましょう。
それでは!西城秀樹で『南十字星』です。どうぞっ!
秀樹による美しい十字架ポーズもお見逃しなく@(//∀//)@♡
↓ 秀樹を山本五十六に見立て、戦争シーンと合わせて編集された『南十字星』です。← (注)YouTubeの編集上で作られたもので、秀樹は山本五十六を演じたことはありません。
★ 今回久々に秀樹の十字架ポーズが出ましたね!以下、秀樹が十字架ポーズを披露した楽曲です~ @(*^_^*)@
☆ 初代十字架ポーズといったら、『白い教会』↓
☆ はっきり申し上げましてこれはブーメランポーズです; ↓
☆ 十字架というよりキリストポーズですな ↓
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