「白い教会」
次の曲は阿久悠作詞と決まり、その直前の1曲としてリリースされたのが、この『白い教会』である。
西城秀樹の15枚目のシングルとして、1975年10月25日に発売された。秀樹20歳。
作詞:たかたかし / 作曲:鈴木邦彦 / 編曲:あかのたちお
「白い教会」の内容は、同じメンバーで作られた楽曲「愛の十字架」に続くもの、と捉えられている。
★@(*’ω’*)@ 「愛の十字架」については、こちら ↓ に書いてございます☆
秀樹の初期15曲は、周囲から禁じられたヒリヒリするような恋愛、試練の多い恋愛を貫こうとする心情を歌い上げ、その歌唱が若者達の心を貫いた。← そんな秀樹が堪らないのさ @(//_//)@
その最終結末がこの「白い教会」で歌われる。
更にこのシングルは、秀樹の初期楽曲15曲の代表曲といえる「傷だらけのローラ」へのオマージュを込めた構成と歌唱にもなっている。
「傷だらけのローラ」へのオマージュ1
実はこの「白い教会」も「傷だらけのローラ」と同じく『起・承・転・結』で構成されているのだ。
【起】
アー 青い空に鳩がとぶ
アー 白い教会(チャペル)
今目の前で結婚式が始まろうとする情景で物語が起こされ、
【承】
アー 君はブーケ胸に抱き
アー 泣いているよ
続いて、結婚式に臨もうとする君の姿が述べられる ← しかも何だか不穏な感じをた・だ・よ・わ・せ~♫
【転】
二人がむすんだ 愛のきずなを
大人はむりやり なぜ引き裂く
一転して (恋愛当時の) 僕と君。無理やり大人にその愛を引き裂かれる
【結】
アアー 愛の傷に
アアー 血を流して鳩がとぶ
決着としての僕の心情 = 心象風景 ← めちゃくちゃに傷ついているんだよ~ @( ;∀;)@
と、「傷だらけのローラ」ように美しいしっかりとした構成を持つ。
「傷だらけのローラ」へのオマージュ2
「傷だらけのローラ」では『ローラ』を13回、
しかもその1回1回を歌い分け、秀樹にしかできない憑依歌唱、劇場型歌唱として高い評価を得た。私達の胸にも迫り来る歌唱。
対してこの「白い教会」では、
『アー (ン)』及び『アアー』からなる嘆き、慟哭が16回
勿論全て歌い分けますよ~ 心からの歌唱来ますよ~ ← 早くユーチュブりたいっ @(>∀<)@♩
世界で1番美しい十字架
現実世界ではいよいよ20歳となった秀樹。
当時の女性の結婚適齢期 (結婚に適したとされる年齢) は24歳だ!← どうだ!現代だったら皆行き遅れだっ @(;・∀・)@ ← 止めなさい
パーパ・パーパ・パーパパ・パパパー・パパ― ← ※パイプオルガン風 + 鐘の音
(アーアァア・ア・アーアァア・ア・アーアアアー) 最後の (ア)に重なるようにドラムス タン・タ・タタ ← このパターンは変化を加えながら要所で出て来ます。
「(白い) 教会」だけあって、教会を想起させるクラシックで格調高いアレンジが施されている。
上記『※ パイプオルガン』『鐘の音』に加え、
【サビ】突入前のヴァイオリンによる盛り上げ( ← ヴァイオリンにこんな技ができるなんてっ @( ;∀;)@ )
そうしてピアノも全体を通じて使われる。
しかしロック秀樹、バンドの音 (ギター・ベース・ドラム) も必須条件として挿入 ← カッコ良過ぎっ
と、この前奏の間中秀樹は、
美しい『右向き = 左頬を見せる王子横顔』で、両手を真横に広げ、十字架のポーズを取るのだ。← 世界で1番美しい十字架 です!← ひざまずいて祈りを捧げたいわ~ @( ;∀;)@ ← 敬虔な猿
この辺りも、「愛の十字架」から本作「白い教会」への二重奏を感じさせる。
※パイプオルガン
第26回NHK紅白歌合戦に出場した秀樹は、本物のパイプオルガンの演奏に乗せ「白い教会」を歌唱しました。
@(*’ω’*)@ こちらが ↓ 「白い教会」の全歌詞になります♪
「愛の十字架」から続く2人の結末
「愛の十字架」において、
恋人達の『愛は引き裂かれて』
『君は愛を、僕の愛を捨てた』けれど、
『(僕は)君を忘れる日は 死ぬまで来ないさ』という悲恋が語られ、
その後の結末がこの「白い教会」で示されるのである。
【1番 Aメロ途中から】
アーン 君はブーケ胸に抱きー
アーン 泣いてぇ・いるよー- (歌い上げ)
まずこの「アーン」は放送コードOKですかぁ?
悩まし気な気持ちを込めているだけにセイスィ感が増して、よろめきなんですけれどぉ?← 何回も何回も出て来るし~ @( ;∀;)@ ← 嬉しさいっぱい
さて、「大人」に「無理やり引き裂」かれた2人。
彼女はきょう、「大人」の決めた相手と「泣」きながら結婚してしまうのだ。← 逃した魚 (秀樹) は大きいぞ~!
そうしてそれを見守る「僕」は最も傷付いている。
【サビ】
アアー 愛の傷に
アアー 血を流して・は・と・が・と・ぶー-
この「アアー-」は「アーン」に比して、獣が吠えるような荒々しさを持った慟哭歌唱だ。
そうして僕には『真っ白い教会に佇む真っ白いドレスをまとった彼女そこに真っ白い鳩が群れ飛ぶ』という白一色の世界の中で、
『(赤い) 血を流す鳩』という鮮明故に強い悲しみを表す心象風景が浮かぶ。
王子の激唱
1985年1月19日、
この日秀樹は初の日本武道館コンサートの2回公演を務め上げた後、夜のヒットスタジオ (生放送) に突入した。
秀樹の髪は、前曲「至上の愛」で出演した時にはくるんと内巻きに綺麗にセットされていたが、
この日はセットさんの直しにも限界が窺え、ワイルドにはねている。← 多毛だもんね~
司会の吉村真理さんに、
「きょうはね、武道館に・ね!1万人以上を集めてのコンサートだったのよね。……大丈夫ですか?疲れてない?」と聞かれ、
「どうもありがとうございます、皆さん。…… 大丈夫です。」という応答があってからの歌唱だったのだ。
【歌い出し】
(ブレス音) アーン (ブレス音) 青い空ーに鳩が飛ぶー
(ブレス音) アーン (ブレス音) 白い・チャ・ペルー
私、秀樹のブレス音って初めて聞いたよ。
めちゃくちゃに疲れているではないかー-----!!!@(;@_@)@
しかしその有難きブレス音が楽曲の内容に相まって、切羽詰まった差し迫った効果を与え、
王子の完璧で魂のこもった、歴史に残る歌唱となるのである。
歌唱を終えた後秀樹は、右手の力が抜けてマイクがずれ落ち、マイクがぶらーんと垂れ下がってしまうのだ。← 頑張り過ぎですよ~ @(>_<)@ よく歌ったわ偉いわ凄いわ、ギュム~!← 何の音?
秀樹の頑張り屋さん。頑張り屋さんな秀樹。← ファン1億人越えの賛辞と心配ですわ
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青春の絶叫
さあ、(少し戻りまして)
最強にカッコいい絶叫来ますよ。
少年と青年のはざまの一途さ、ピュアさをぶつける絶叫がー。
涙なんか ……
涙なんかいるもんか ……
バカヤロー
芳野藤丸バンドは間奏でも絶妙にギターを泣かせていたが、
この部分ではキュイーーーーン♩と引っ張るように泣かせる。
そのギターに乗せての絶叫が一つの舞台を見ているかのように胸を打つ。
青春は、思うに任せないことばかり。
阿久悠に引き継ぐ前の秀樹青春の絶叫は
「バカヤロー!」で・し・た。← @(//_//)@ ロック。最高
それでは行きましょう。
西城秀樹で『白い教会』です。どうぞっ!
★ 秀樹と芳野藤丸バンドの共演はこちら ↓ です~♪
@(*’ω’*)@ なな猿コショコショ話 … 上の映像を見ていると、秀樹の歯をくいしばるような表情に『秀樹頑張って!』と、こちらも思わず力が入ってしまうのでした~
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@(_ _)@ お手数をおかけ致しますが
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