ご家族が認知症かもしれない、と気付いたら、専門の病院へお連れし診察を受けて頂きましょう。
通院・診察を拒否する理由
認知症だと周囲が判断した時、周囲はその進行を遅らせ適切な治療を受けさせる為に、なるべく早く病院へ行かせたいと考えます。
しかし、それをストレートに患者(私の場合、実母です)に伝えてみたとしましょう!← 嵐の予感 @( ;∀;)@
「ボケ老人扱いすんなぁぁぁぁぁ!」激怒ですよ。← まともにくらう身にもなって @( ;∀;)@
1%も受け入れない上に100%激怒するその理由は3つあります。
理由1
本人に『認知症だという自覚が無い』から
認知症初期はまだらボケの状態です。ですから、日に何度か訪れる瞬間タイムトラベラー状態を、意識できずに暮らしています。
この無自覚な状態の時に、
「認知症だよ!」なんて言われたら、それは怒り出してしまいますよね。
理由2
『認知症 = ボケた』は本人にとって最も屈辱的な指摘だから
更に認知症は、現在完治する方法がない病として知られています。徐々に進行して行き、自分のことを処したりコントロールしたりできなくなって、しまいには親しんでいる家族まで忘れてしまうかもしれません。
そういうことから、皆さん認知症に対しては以下のような感情を抱いています。
ですから、『絶対になりたくない。』『 ( 俺は・私は ) なってはいない。』と強く望む気持ちが怒りへと置き換えられていく訳です。
理由3
認知症治療の為に受診する病院や科は、心療内科や精神科だから
最も拒否反応の強い診療科です
よもやよもやの『認知症外来あり』なんて、まさかの『ボケ外来』なんて看板を掲げないでくださ~い @( ;∀;)@
その為の対策として『健康診断と見せかけて受診』という方法が示されます。
しか~し、異様に嗅覚が鋭くなっている認知症初期患者は、上記看板を目にしただけで踵を返します。
後もう一歩というところまで連れ出しながら拒否された!という経験なら、私も持っていますから~ @( ;∀;)@ 王様の耳はロバの耳~!王様裸だよ~!← こういう気持ちですよね。
そこでご紹介するのが、以下の方法 ( 秘策 ) なのです。
病院に行き診察を受けさせる方法
高齢者を抵抗なく向けさせられ、認知症の治療もして貰えるのが『脳神経外科』です
高齢者は、
首・手・肩・腰・脚・足・指
体のどこかしらに動きにくさや故障や痛みを抱えているものです。
これらは、原因が脳の血流の滞りによることもあります。
『脳の血流』をチェックしましょうという言い方で『脳神経外科』への診断を促します
高齢者は「脳」には拒否反応を示しますが、それを上回るのが(脳への)心配です。そこを突いて
『看て貰いたいな ……』という気持ちを誘い出し、
高齢者がまるで抵抗感のない「血流の検査」という名目で、脳神経外科へ連れて行くのです。
実際は『脳神経外科』で認知症の検査をしていただくという運びにするのが、非常に穏やかで有効な方法です
最近脚が弱ってどうにもしょうがないんだよ。
血流が悪いのかもしれないよ。
一度脳神経外科で診て貰ったら?
脳か …… 嫌な響きだな。
でも心配だしな
血流は是非とも調べて貰いたいもんだ。
よし、一回診て貰いに行くか。
じゃあ、予約を取ったらメモで渡すね!
その際には
『脳神経外科』では認知症の診断、治療も専門的に行っているので、しっかりと診て頂けます。
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通院に成功した実母の例
ここで認知症発症から18年目にして初めて『脳神経外科』で認知症の治療を受けることができた、私の母の例をお話します。 ← @(||_||)@ 驚愕の成功例?ですよね~
母は認知症専門の病院へ行くことを嫌がり拒否していました。そこで認知症の薬は、以前より母が血圧の治療で通っていた内科にて、かろうじて出して頂いていました。
その結果どのような状況になったかというと、母の認知症の進行は比較的抑えられていましたが、認知症特有の興奮、突発行動などの症状は激しい状態のままでした。← 私は認知症の治療ってこんなもんだと思っていました
そうして迎えた18年目。
母は左手指の関節が動かなくなってしまったのです。← これは老化ですわ。18年も経てばね~ @( ;∀;)@
そこで、
『左手指の治療を名目に「脳神経外科」を受診させ、認知症の診察・治療を受けされられないもかな?』と思い立ち母に言ってみました。すると母は通院に積極的な態度を示してくれました。
18年目にして
脳神経外科による治療によって
母の暴言やら激高やらなんやかや …… は止みました。← 私の18年を返せ~ @( ;∀;)@
認知症の疑いがあり、尚且つ診断を拒否されているご家族をお持ちの方には、※取り合えず脳神経外科にて診察・治療されることをお勧めいたします。
これは認知症介護歴18年の私が辿り着いた方法であるからです。
そうしてこの経験が、困難を抱える皆様のお役に立てば幸いと思います。
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