【高齢者の皮膚のトラブル】皮膚が乾燥する原因とリスク

冬になると高齢者に起こり易いトラブルの1つに皮膚の乾燥があります。皮膚が乾燥することによる危険性。乾燥を防ぐ方法などをお伝えします。

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目次

冬は皮膚の乾燥に注意します

冬は、高齢者にとって過ごしにくい季節です。
様々なトラブルを抱え易い季節だからです。

その中でまず起こってくるのが、皮膚の乾燥によるトラブルと言えます。

冬は皮膚の乾燥に注意します

冬は湿度が低く乾燥しやすい上に、高齢者皮脂の分泌が少ないため、皮膚がかさかさになってしまいます。

高齢者の皮膚が乾燥すると、以下のトラブルが起こりがちです。

乾燥した皮膚は、痒みを引き起こします

高齢者は皮膚も弱いので、放っておいて掻き崩してしまうと思わぬ事態を招くことになります。

掻き崩したところから菌が入り、命の危険を招くこともあります

  • 皮膚の乾燥によって引き起こされる
  • 下着のゴムなどの締め付け部分が痒くなる
  • むくみ (浮腫:ふしゅ) によって引き起こされる

冬は特に「皮膚の乾燥による痒み」が引き起こされがちです。

皮膚の乾燥を防ぐ方法

高齢者は皮膚の油分が不足し、乾燥しやすい状態になります。
そこで

塗るタイプの保湿剤を使って乾燥を防ぐことにします

ビーソフテンローション 0.3%

液状の保湿剤で、プラスチックの容器から適宜出して塗ります。
サラッとしており乾きも速いで、日常の乾燥を防ぐ為に最も使いやすいと思います。
日に何回でも塗ることができます。またこちらは

かかとやひじのカサつきにも効果があります

ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%

「ビーソフテンローション」では保湿が間に合わない時に使います。
こちらはチューブに入っているクリーム状の塗り薬です。
「ビーソフテンローション」よりべとべとした感触があり、保湿効果が高いものです。
べとべと感が気にならなければ、日に何回でも塗ることができます。こちらも

かかとやひじのカサつきにも効果があります

メサデルム軟膏 0.1%

こちらは保湿剤ではなく

搔き壊した場合の治療薬です

「メサデルム軟膏 0.1%」には外用副腎皮質ホルモン剤が入っています。
こちらはステロイド剤ですからよく効きますが、適切に塗り、治ったら直ぐに使用を止めましょう

これらの薬いずれも

医師・薬剤師の処方に従って使用してください

母の乾燥と痒み

【原因】
母は冬の乾燥と、リンパ浮腫 (リンパの流れが滞り、手足などにむくみが生じる疾患です) によるむくみから、強い痒みが生じました。
【症状】
初めて痒みが出た時には、その痒みの強さに対応が間に合わず、あっという間に掻き崩して、傷口からじゅくじゅくとした膿状のものが出るようになってしまいました。← わ~、ごめんなさい @(>_<)@ ひ~!
【治療】
皮膚科に赴き上記塗り薬「メサデルム軟膏 0.1%」を塗布することになりましたが、ここで母の拒否が入り塗らせてくれません @(||_||)@ しかも全身に塗らなくてはならないのですよ……日に3回……
【工夫】
急遽、ヘルパーさんに『薬を塗るお手伝い』という項目を増やしていただき、昼の塗布はお願いしました。ありがたや~ @( ;∀;)@
【現在】
数ヶ月かけて完治し ← @(||_||)@ げっそり~
現在は乾燥が始まると「ビーソフテンローション 0.3%」と「ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%」の2種類を塗って保湿しています。

母の場合は掻き崩しがひどかったので、完治した後も、皮膚が黒ずんでしまいました ……。母本人も気にしており、
「その内元に戻るよ。」と慰めてはいますが~、ああ~ ← 自分だったらと思うと辛いわ~ @(T_T)@ 早めの保湿を!

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保湿剤を塗るときのコツ

保湿剤を塗る時には、以下の点に気を付けるとスムーズに行うことができます。← 何ヶ月も塗り続けましたからね!任せて~

使い捨てのビニール手袋を使用します

保湿クリームを体に塗り込む時には素手では行わずに、

使い捨てのビニール手袋を使用します

「素手で塗る」ことに比べ、「使い捨てのビニール手袋を使う」ことには以下の利点があるからです。

清潔を保ち易い
薬の無駄遣いを防ぐことができる
(素手で塗った場合、薬が塗ってあげる側の手にも浸み込んでしまい、減る分量が速くなります。)

私は介護事務所から購入して「使い捨て極フィット ビニール手袋 ー Disposable PVC Glove」というものを使っていました。

保湿剤を塗る回数と時間帯

入浴後は保湿剤を!

塗る回数と時間帯は

皮膚の状態によって決めます

乾燥が激しく皮膚の状態が悪い時には

朝・昼・夜 の3回
朝・夜 の2回 は塗ります。

皮膚の状態が良い時でも冬場は、

夜、入浴後だけは塗るようにしましょう

入浴後の皮膚の乾燥は非常に激しいからです。
逆に入浴後の乾燥を防ぐことで、皮膚の状態はかなり保ちやすくなります。

なな猿

顔の延長線上と思って、体のお手入れも丁寧に行いましょう★ ← 化粧に1時間かかるという噂はどうした~?← 都市伝説

冬の乗り切り方の記事を以下に纏めてみました~
★ 「冬の寝具」はどのようなものを用意すればよいのか、は ↓ こちらです。

★ 「トイレ・浴室の暖房の仕方」は ↓ こちらです。

★ 「夜間の羽織もの」については ↓ こちらです。

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