独立後第1作目、『ギャランドゥ』でヒットをかっ飛ばした西城秀樹。その2曲目は、やっぱり大好きなHR (ハードロック) だった。……という訳で、グラハム・ボネットをカヴァーします!
ナイト・ゲーム (Night games)
西城秀樹の45枚目(独立から2枚目)のシングル『ナイト・ゲーム』は1983年6月1日にRCAから発売された。
秀樹、28歳である。
作詞・作曲:E.HAMILTON
訳詞:山本伊織
編曲:前田憲男
アイドルの活躍年齢
昭和のアイドルの活躍年齢は短かい。
大概は16歳 (高校1年生) でデビューし、20歳を過ぎると賞味期限切れがチラつき始める。← 平安時代の姫の入内ですか~@( ;∀;)@?
昭和の日本人の、幼さを残すアイドルを好む傾向は、セクシーを必須項目とした海外の芸能事情からは奇妙に思われたほどである。
バンドの登場
上記、若さが売りものの「アイドル」と、円熟味が好まれた「演歌歌手」の枠しかなかった日本芸能界に、「バンド」が登場し始める。
それが、1980年代だ。
それに伴い、流行歌手の賞味年齢が引き上げられることになる。
一例を挙げるとするならば、1982年にデビューしたboowyは、デビュー時で氷室京介 (ヴォーカル) が22歳、布袋寅泰 (ギター) が20歳、松井常松 (ベース) 22歳、高橋まこと(ドラム) に至っては、26歳である。
更に言えば、1978年にサザンオールスターズでデビューした桑田佳祐は秀樹と同学年なのだ。
しかし、バンド枠ということで、年齢も若さも容姿もカッコよさも不問にふされた、というのは、立ち止まって考えると矛盾した感覚だとも言える。← 何気にディスッているwというご指摘が @(?∀?;)@? スミマセン💦
難しいお年頃
…… という訳で、歌謡界がジャンルや許容に広がりを持ち始めた時期ではあったが、独立と同時に、秀樹も難しいお年頃に突入した、ということは意識せざるを得なかった。
アイドル枠でデビューしたことが影響して、芸能界での立ち位置を決めかねることになり始めた時期なのだ。←タイムマシーンで令和においで~ @(♡∀♡)@ ← 襲いかかりそうで怖いわ;
カヴァー曲 レインボー (グラハム・ボネット) との違い
グラハム・ボネットヴォーカル担当時のレインボーって、それぞれのテクが揃っていますよね @(//∀//)@
『ナイト・ゲームス』は、コージー・パウエルの打ち込むドラムが、終始ズドンと重たいのが特徴だ。← コージー、演奏中めちゃくちゃご機嫌だよね♪
間奏ではドン・エイリーのキーボードの高揚感あるメロディが秀逸で、リッチー・ブラックモアの華麗なギターソロがお決まりで入るw
これらは全て、秀樹の『ナイト・ゲーム』でも踏襲されている。
異なるのは、秀樹バンドではBメロやサビに、ブラス(トランペット) を効かせている点だ。
これは、秀樹がブラスロック好きだったことから来ている。← ……と、元マネージャーの片方秀幸氏も証言
更に、グラハムに比べ秀樹の歌声の方が低い分 (←……っていうか、グラハムが容姿に似つかわせぬ高音なのだよ~)、高らかなブラスが映えるから、とも思われる。
テンポは秀樹の『ナイト・ゲーム』の方が速くなっている。
★ 西城秀樹『ナイト:ゲーム』の全歌詞はこちら ↓ です~ @(*^_^*)@
ロッカー ←学校のじゃないよ~
ダダダダダダダダダダダダダダダダダ← コージーかい?のごときドラムの打ち込み~@(*ノωノ)@ ← 一気に上がる猿w
ギターと手拍子 ← はよ!秀樹!来い!
【1番 Aメロ】
街へ向かう・俺の人影・
愛を求めてぇるぅ
つらい孤独・肌もさむくぅ←最高のつぶし声
愛に飢えていぃるぅー←ここでビブラート
この『ナイト・ゲーム』をもって、お茶の間にも、ハードロッカーそのものの秀樹が登場となった訳だ!← @(T-T)@ この日を待ってた by 氷の女『炎』
ファン一同感無量ですな。
独立した甲斐があったというものだ。
これも片方氏が指摘されたことだが、ロックに日本語歌詞を付けても秀樹は、本場のロックそのままに8ビートの縦乗りで歌うことができた。
……と、上記歌詞自体を注意深く眺めると、縦乗りになるように歌詞を刻む、という配慮はなされている。
その上で、刻み切れなかったところに、母音「a・i・u・e・o」を挟み込み、8ビートの縦乗りにして歌っているのだ!← 私たちの秀樹 @(T-T)@
最高のBメロ!
【1番 Bメロ】
(バッ)街は今夜もあぁらしぃに(ブバ)うねる海のよぉ(バババラバッバー)
愛の孤独なこぉの俺に・陽はまた昇るかぁ・あー⤴︎
ロックって燃えるよねー!
この力強くも荒んだ歌詞を見てー @(//∀//)@ 理由なき反抗だ~い!ヤッホー!← 大好物で大喜び
Bメロに突入した途端に、高く艶やかな声色に変わる秀樹。
サビに向かい上げていく歌唱はさすがだ。
8ビートを刻みながら入ってくるトランペットも最高〜!(上記黒太字部分です~)
叩き付けるサビ!
秀樹の叩き付け歌唱が来るよー!← パンチ歌唱をも凌駕する、迫力満点の歌唱のこと
【サビ!】
ナーイトゲィムス・おまぁえと・ナァァァイトゲィムス・
抱き合い狂えるなぁら・素晴らし・いぃぃ⤴
孤ぉ独な同士で・ナーイトゲィムス・
今夜ぁは・ナァァァァァイトゲィムス・
狂えるなぁら・最高ぉぉぉぉぉ
叩き付けて入る各小節の歌唱。
強烈なビブラートも縦乗りで刻むところなんざ、もう本当に、ナイスゲームス ←ダジャレをかましている場合では~ @( ;∀;)@♪
サビは、夜に繰り広げられる愛の格闘という感じ? ← 和訳すな~
抱き合い狂えるなら……て?@(゚∀゚)@ ええええっ!
強烈なセクシーを全開にして、激しくも哀しきアウトローと化す秀樹の全てがロック!
…… と、このように、「和製ロック」でなく「ロック」そのものを歌った秀樹は素晴らしいぃぃ♪ 最高ぉぉぉぉぉ♪
なんだかこの章、あまり解説になっていなくてスミマセン @(._.)@ ←興奮し過ぎなんだよ~;
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訳詞の素晴らしさ
小学生の頃からロックを聴き歌っていた秀樹の、身体に刻み込まれた8ビート。
ロックならではの発声と歌唱法。
秀樹を独立に駆り立てたロック魂!
天性のロッカー秀樹が、28歳にして叩き付けた『ナイト・ゲーム』は私たちの魂を燃やしたし、今でも燃やし続けている。
そこには、「日本語ではロックは歌えない」というバイアスを打ち崩した山本伊織さんによる縦乗り訳詞の功績も大きかったと思う。
なにより、秀樹というシンガーの存在があったからこそ成しえた、日本歌謡界における本場ものロックの出現であった。
それではぁ、死ぬ気で乗れよー!← まことに僭越ながら……
西城秀樹で『ナイト・ゲーム』!
【関連記事】← ここでまた秀樹の洋楽カヴァーを聴きたくなってしまった私を許して~
★ 今回登場したグラハム・ボネットのHRをかっこよく歌う秀樹に痺れる『アイズ・オブ・ザ・ワールド(世界の眼差し)』↓
★ 同じくグラハムのHR『ロスト・イン・ハリウッド(ハリウッドで迷子)』を歌いながら、乗りまくり出す秀樹が愛おしい~ ↓
★ あらゆる意味で最高なトニー・シュートのAOR『Island Nights(マンハッタンの夜)』は見逃すべからず!@(//∀//)@ ↓
★ 歌いこなすのが難しいR&B『男が女を愛する時』を聞くと、秀樹自身の歌唱の成長ぶりも実感できます。←歌ウマが更に歌ウマに~!↓
★ 炸裂する秀樹の泣き節&スキャットにいつも泣かされてしまう(←要注意です~;)フォリナーのAOR『I Have Waited So Long』↓
★ 会場中を巻き込んで、ディスコ・ミュージックで大騒ぎの山下達郎『BOMER』↓
★ 秀樹の声量に圧倒されるユーライア・ヒープのHR『ジュライ・モーニング (7月の朝)』は圧巻!
★ ディック・セント・ニクラウスのAOR『マジック』では華麗なダンスでも魅せましたよね~♪(コパカバーナダンスも入っています♪) ↓
@(*^_^*)@ 秀樹の洋楽特集♪またやりたいです~♪
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